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キー坊のこと。 [音楽(上田正樹)]

キー坊こと上田正樹さん。伝説のスーパーバンド
「上田正樹とサウストゥサウス」の
ボーカリスト。ウィキペデイアによると…
解散後は、ソロ活動をはじめ「悲しい色やね」が
大ヒット。その後もパワフルに活動を続け様々なブルースアーティストと
共演、さらにアジアへと拠点を広げ、高い評価を得る。とあります。
しかし、私の印象で言うと、サウス解散後から、そこまでの
道のりは紆余曲折。苦悩の連続であったのではないか、という気がします。

サウス解散後、ソロシンガーとしての道を歩んでいったキー坊。
サウスが伝説とまで言われるバンドだっただけに、ファンはサウスの
サウンドに固執した。音楽性の変化、拠点を大阪から東京に移したこと
などから、上田は終わった、大阪を捨てた、などど言う人も現れました。
新しいサウンドを受け入れず、ずっとサウス復活を待ち続けたファンも
多かったような気がします。
そのことを上田さん自身、昔、とても気にしていらっしゃったようで、
そんな話は聞き飽きた、今の俺を聞いて欲しい、といろんなところで
コメントされていたような記憶があります。

私の場合、上田さんのライブを初めて体験したのは、
ザ・ボイス・オブ・ウェストR&Bレビューというバンドの頃です。
「サウストゥサウス」と、同じく伝説のバンド「ソーバッドレビュー」が合体した
スーパーセッション。上田正樹、砂川正和、石田長生、山岸潤史
藤井裕、正木五郎、チャールズ清水、国府輝幸というメンバー。
ツインボーカル、ツインギター、ツインキーボード、で
これでどうだといわんばかりのバトルが延々と続く。まさに怒濤のような
ライブで、いまだにこのバンドのライブが自分の中でベストワンです。

そんなすごいライブを見たんですが、自分の場合、
すんなりと新しい上田さんを受け入れることができた。
「悲しい色やね」がヒットした時、まわりでは再び、あれは歌謡曲だ
という批判もありましたが、別にええやん、と聞き流しました。
アルバムが出たら欠かさず買い、その後もいろんなライブを体験。
ソロライブはもちろん、一夜限りのバッドクラブバンド再結成、
有山さんリクオさんとのぼちぼちいこかユニット、
サウストゥサウスの再再再結成ライブ、などなど。

やがて上田さんは、サックス奏者と結婚。バリへ住むようになりました。
この頃から、奥様が総合的なプロデューサーになられたようで、
なんとなく上田さんの音楽性、方向性が、変化していったように感じました。
有山さんなど昔の仲間たちとの共演がなくなったし、
日本ではブルーノートでのライブが中心に。
当時、奥様がつくられた上田さんのホームページに、ちょくちょく顔を出し、
掲示板に書きこんだりしていたんですが、なんとなく
疎外されているように感じる。いままでのイメージを払拭し、
新しい上田正樹のイメージをつくろうとプロデュースされている。
昔のファンは、スルー。そんな印象を受けました。

そういうことがあって、ホームページをのぞかなくなり、
ブルーノートはチケットが高いので、とライブにも行かなくなり、
やがてアルバムを買うのもやめてしまいました。
新しい上田さんを追いかけていきたい。でも、昔を知ってる
ファンを遮断、旧友たちとのライブを封印、
ブルーノートオンリーで活動、というのはないだろう、と。

そんな上田さんに大きな変化を感じたのは、数年前。
旧友たちとのライブの再開です。
木村さん30周年では、有山、藤井、正木というサウスのメンバーと共演。
その後も、有山さんとのジョイントライブを各所で開かれています。
変化のきっかけは、奥様。プロデュサーとの別離にあるようですね。

というわけで、再び、上田さんの音楽を少し前から聞くようになりました。
8年ぶりぐらいでしょうか。
ソロアルバム「OSAKA」。大阪厚生年金でのライブ「久しぶりキー坊」。
肩の力が抜けて、ますます歌に磨きがかかったスーパーシンガー、
上田正樹の姿がそこにありました。


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