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ごめん! クラプトン。 [勝手にキャッチフレーズ]

ごめん! クラプトン。


ボブ・ディラン「欲望」。

1975年7月、ボブ・ディランは、ニューヨークのCBSコロンビアスタジオで、
アルバム「欲望」のレコーディングをスタートさせた。そこに集まった
ミュージシャンは、総勢24名。その中にはエリック・クラプトンをはじめ
著名ミュージシャンも含まれていた。しかし、出来上がったアルバムに
クラプトンの名はない。クレジットされているのは、ほとんどが
無名ミュージシャン。名より実。ディランは、その曲の完成度、
テンション、緊張感、曲から伝わってくるものの大きさで選曲した。
「欲望」に納められた全9曲。それは、
著名ミュージシャンのテイクを越えた、選りすぐりのパフォーマンスだ。



欲望       (紙ジャケット仕様)

欲望 (紙ジャケット仕様)

  • アーティスト: ボブ・ディラン
  • 出版社/メーカー: Sony Music Direct
  • 発売日: 2004/09/23
  • メディア: CD



著名ミュージシャンのアルバムとなると、
◯◯◯◯の最高傑作、意欲作、新境地などなど、
その人の名前そのものがキャッチフレーズになる。
そして、もしゲストミュージシャンがいれば、
これも大きな訴求ポイントになります。
ディランの「欲望」のレコーディングには、
エリッククラプトンが参加していた。
これはレコード会社の立場からいうと、
ものすごく大きな「売り」だったと言えるでしょう。
日本のレコード会社だったら、なんとしてでも
カタチにしてしまうのではないだろうか。
でも、ディランは、あっさり、没にしてしまった。
広告をつくっている立場にいると、
これ使えるんじゃないかと考えてしまう。
その没にしたという話がおもしろい、
これを逆手にとってキャッチフレーズにしては
と思ってしまうのです。
「ごめん、クラプトン、没になってしまったよ」と。

現実的には、難しいんですけどね。
名前を使うだけでも許可がいるし、
そういう売り方、ディランサイドから
ノーという答えがでるでしょうから。

欲望というアルバムのレコーディングについては、
諸説があって、クラプトンが参加したというのは事実らしい
のですが、クラプトン参加のテイクが使われてないという説と、
使われているという説、のふたつがあります。
「ドゥランゴのロマンス」という曲のドブロギターは
クラプトンだと書かれている本もあるようです。
いずれにしろ、クレジットには、クラプトンの名前はありません。

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