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時代をうつす映画。 [映画]

生活が豊かになって、もう必要なものはない、と言われた
時代があった。広告コピーから豊かさという文字も消え、進化という言葉に
変わった。この進化という言葉が広告の常套句になった頃から、
世の中が変わってきた。人と人との関係が希薄になってきたようにも
感じます。秋葉原の事件もそうだと思うけど、その背景に、人々の孤独感、
すさんだ心が見え隠れする。かつて人は、人によって救われてきた。
やさしく受け止めてくれる人がいた。でも、今の世の中、ひとりっきりで
苦悩する人たちがたくさんいるんですよね。

そんな世の中へのメッセージなんでしょうか、
昨日の新聞で、ひとつのコラム、ひとつの広告が掲載されていました。
ひとつは、橋口亮輔監督の映画「ぐるりのこと」の紹介です。
これは子供を失った夫婦の物語。悲しみから心を病んでいく妻に
寄り添い、見守っていく夫の姿を描いたもので、人を思いやる
やさしさとは何か?と問いかけた作品だそうです。
橋口監督は、04年にイラクで人質になった日本人が帰国した時、
「自業自得」と書いた紙を掲げて笑う女性をテレビで見て、
いつから日本人は、こんなになってしまったのか、と衝撃を
受けたそうで、それがこの作品のモチーフのひとつになって
いるとのことです。(引用:朝日新聞6/20夕刊、ホンネdeシネマ)

もうひとつは、宮崎駿監督の「崖の上のポニョ」の広告。
宮崎作品のキャッチフレーズはいつも、糸井重里さんが
書いてるらしいのですが、今回もそうなんでしょうか?
こんな時代だからこそ響く、すばらしいキャッチフレーズでした。
以下、コピーを転載します。

少年と少女、愛と責任、海と生命。
神経症と不安の時代に、
宮崎駿がためらわずに描く、母と子供の物語。

生まれてきてよかった。


この二作品、いろんな人の心に届くといいですね。



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