SSブログ

ビッグネーム、そしてベテラン。そんなロックバンドの共通点。 [音楽の話(洋楽)]

それは、初期のメンバーがそろってないということ。
ライブでは、その穴をサポートミュージシャンを
使って埋めていることです。
今年来日したイーグルスをはじめ、
ドゥービー・ブラザーズ(彼らは今では、ビッグネームとは
いえないかもしれない)、ローリングストーンズ、
クイーンなどなど。

ビッグネームになると、キャリアや実力、ある程度の
ネームバリューがないと、後任メンバーには
なれません。ファンの声もあるし、自分たちで地位を
築き上げてきた、というプライドもあるだろうから、
カンタンには正式メンバーにしないんでしょうね。
そして、ややこしいのが、契約、ギャラ、その他
いろんな裏事情。
イーグルスも契約上の正式メンバーは、
ドンヘンリー&グレンフライのみで、
ジョーウォルシュとティモシーシュミットは
雇われている立場です。
ローリングストーンズのロン・ウッドでさえ、
契約上の正式メンバーになったのは1993年。
それまでは月給をもらってたそうです。
このバンドの新ベーシストは、
もう現れないかもしれませんね。

で、ライブでは、サポートミュージシャンを
加えて、まさにサポートしてもらってるわけですが、
その数が多すぎるように感じます。ビッグネームの
バンドだと、客も入る、金も持っている、
というわけで、どんどん人を雇えるんでしょうね。
キーボード、ギター、コーラス、ホーンセクションと
やたら大所帯。
目的は、バンドによりいろいろでしょうが、
第一にはサウンドのクオリティを上げるため。
でも、それをいじわるな視点で見れば、
バンド本体の老い・衰えをフォローするため。
メンバーだけではライブできませんって
宣言してしまってるわけで。
なんか、さみしい気がしますね。
イーグルスも、コーラスは完璧だと絶賛されていたけど、
それはイーグルスだけのコーラスではなくて、
イーグルス+サポートメンバーという大人数の
コーラス隊のもの。メンバーは声が衰えていた
ように感じました。

どのバンドも、昔は自分たちだけ(あるいはプラス少人数)で
ライブをやっていた。そしてそれは、まさにバンドサウンド。
サウンドとしては荒かったけど、
スリリングで熱気があふれていました。
今は当時の倍以上の人数の演奏で、
サウンドはぶあつく、キレイになったけど、
おもしろみがないというか、
レコード聴いてるのと変わらないんで、
個人的にはつまらないです。
バンドのライブではないでしょう。

でも、例外もいます。おじさん3人で一時的に再結成し、
ツアーを行った伝説のスーパーロックバンド、CREAM。
JACK BRUCE、GINGER BAKER、ERIC CLAPTON。
病み上がりのベーシストは、イスに座ってプレイしてたりしましたが、
自分たちだけで、ツアーをやりとげた。
ロックンローラーだなあ、と思いましたw


Cream at the Royal Albert Hall on May 4th, 2005



他のバンドなら、こういう状況の時、ベーシストをサポートで加えて、
キーボード奏者、ギタリスト、コーラス隊なんかも
入れてるかもしれませんよね。でも、そんなのCREAMじゃない。
少人数でしか出せない「音」っていうのもあるわけですよ。


Royal Albert Hall London May 2-3-5-6 2005 / リユニオン・ライヴ 05

Royal Albert Hall London May 2-3-5-6 2005 / リユニオン・ライヴ 05

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン
  • 発売日: 2005/10/05
  • メディア: CD



リユニオン・ライヴ -アット・ロイヤル・アルバート・ホール2005 [DVD]

リユニオン・ライヴ -アット・ロイヤル・アルバート・ホール2005 [DVD]

  • 出版社/メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン
  • メディア: DVD






nice!(4) 
共通テーマ:音楽

nice! 4

Facebook コメント