SSブログ

ハンバートハンバート。おじさんも、大プッシュ! [音楽の話(邦楽)]

いつ頃からだろうか、はっきりとは覚えてないけど、ある時期から、
急に、新しいものを取り入れるのが、おっくうになってきた。
小説や映画は、それほどでもないんだけど、音楽はそう。
昔は、音楽雑誌やFMで、情報を入手するやいなや
どんどん聴いていたんだけど。
洋楽は、ベンハーパーやジャックジョンソンあたりで
ストップしているし、邦楽なんて、う〜ん……覚えてない。
一番若いミュージシャンって誰だろう?

これは、キャパの問題もあるわけで。
いままで聴いてたミュージシャンを追いかけていくだけでも
たいへん。経済的にも、そして時間の余裕もない。
だから、よっぽどじゃないと、
いいな、と思っても、CDなんて買わなない。
聴かなかったことにするw

でも、久々に、その「よっぽど」が現れた。
ハンバートハンバートという男女二人組のデュオだ。
初めて見たのは、昨年の祝春一番コンサート(参考)。
そのときは、いい音、そしていい言葉だなあ〜と思いながら
聴いていたんだけど、
もしかしたら、はまるかも、な〜んて予感もあったので
聴かなかったことにしたww

で、今年のハルイチ、またまた彼らと出会った。(参考
一年ぶりに聴いた、二人の声、メロディ、言葉、
あ〜やっぱりいいな〜なんて感じて、
ついに会場でCDを買ってしまった。

「シングルコレクション 2002-2008」。
51mr0D-5GiL._SL500_AA300_.jpg

その名の通り、シングル曲を集めた2枚組。
ベストアルバムということになるのだろうけど、
売れ線狙いのヒット曲を集めた俗にいうベスト盤とは、違う。
デモトラックや、未発表曲を数多く収録した
「アルバムで聴けなかった曲コレクション」ともいえるアルバムだ。
アルバムは、グイ〜〜〜ンというエレキギターのイントロで
はじまる。ボブ・ディランのカバー「Blowin' in the wind」。
彼らがただものではない証だ。
西岡恭蔵「春一番」「プカプカ」、
高田渡「生活の柄」「ブラザー軒」のカバーを含む、全33曲、
収録時間2時間強という大作。

サウンドは、アコースティックでシンプル。
フォーク、カントリー、アイリッシュを融合させ、
童謡のフレーバーを加えたような音。
こういうサウンドを出せるバンドが
日本にはなかったように思うのだが、どうなんだろう?
せつなくて、ちょっぴり毒のある歌詞、
そして二人のボーカルも大きな魅力だ。

ハンバートハンバート@祝春一番コンサート(you tube)

シングルコレクションCM(you tube)



この2枚組アルバムにすっかりはまってしまって、
続けて買ったのが、最新作「さすらい記」。
61M8not7dpL._SL500_AA300_.jpg

「シングルコレクション」に収められている音より、
かなり洗練された印象。
売れるんじゃないかな〜(ていうか、売れてる?)と感じた。
おそらく、ハンバートの音は、昔から聴いてきた
ファンにとっては、宝物のようなものなんじゃないかな。
あまりメジャーになりすぎると困るんだろうな。

ちなみに、このデュオ(佐藤良成・佐野遊穂)は夫婦。
今年の祝春一番で、子どもを抱っこして、うろうろしていた。
10358275_1116560989_34.jpg

ハンバートハンバート「待ち合わせ」(you tube)




シングルコレクション 2002-2008

シングルコレクション 2002-2008

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ミディ
  • 発売日: 2010/09/15
  • メディア: CD



さすらい記(初回限定盤)(DVD付)

さすらい記(初回限定盤)(DVD付)

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ユニバーサルJ
  • 発売日: 2010/11/10
  • メディア: CD




今年の祝春一番では、山下洋輔さんと共演。このイベントのMCを
つとめていた故・阿部登さんの歌を歌っていたが、
阿部さんにもとてもかわいがってもらっていたようだ。
プロデューサーの福岡風太さんは、二人の登場時に
「おれの子どもたちを紹介します」なんて言っていたし、
彼らのそのサウンドは、おじさんキラー、おばさんキラーでもある。





nice!(3) 
共通テーマ:音楽

nice! 3

Facebook コメント