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森 絵都「いつかパラソルの下で」。 [本]

児童文学の世界で活躍してきた森絵都さんが、はじめて大人をターゲットに
して書いた長編小説。
厳格な父に反抗し、絶縁状態の主人公「野々」と、
同じく家を飛び出したままの兄。そしてそれとは逆に、
父のいいつけを守り実家で暮らしてきた従順な妹。
そんな3兄弟が父の死をきっかけに再会。
父の秘密を知ることになり、自分たちに流れる「血」を
探ろうと父の故郷へと旅立つという物語。

父と子をテーマにした小説なのだが、描き方が
娘からの視点。息子だと違う感じ方をするんだろうなと思った。
兄が出てくるんだけど、存在感が乏しく、
なんか女っぽく感じたw

森さんは、シナリオライターだったそうで、
文の歯切れがよく、とても読みやすい。
ひとつひとつのセリフも、よく練られているように感じた。
ただ、個人的には、ストーリーとして、
ちょっと物足りないかなあ。





いつかパラソルの下で (角川文庫 も 16-5)

いつかパラソルの下で (角川文庫 も 16-5)

  • 作者: 森 絵都
  • 出版社/メーカー: 角川グループパブリッシング
  • 発売日: 2008/04/25
  • メディア: 文庫






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