映像と教えを残した、名優・原田芳雄さん。

７月１９日に、亡くなった俳優、原田芳雄さん。
日本人の俳優の中では、特に好きな人で、五本の指に入ると思う。
振り返ってみると、原田さんの出演映画はたくさん
見ているというわけではない。見てないのに、なぜ好きかというと、
その見た映画での印象があまりにも強烈だからだと思う。
竜馬暗殺、祭りの準備、ツィゴイネルワイゼン、ナイン・ソウルズ。
主役であろうが、脇役であろうが、ものすごい存在感のある人。
どちらかというと善玉より悪玉の印象がある。それも、
男が憧れるような、かっこいいワル。
一番印象に残っているのが「祭りの準備」の「利広」役。
こわかったな〜、この人物。こんな「アニキ」が近所に
いたら、びびって近づけなかっただろうな〜w

そんな原田さんの葬儀で弔辞を読んだ映画監督、阪本順治さんの
話が、朝日新聞に載っていた。
阪本さんは、原田さんに映画に出演してもらうことで、
いろんなことを学んだんだそうだ。
その最大の教えというのが、
「型を踏まえながら、型を破ること」だそうだ。
深い言葉だなあ。ものづくりすべてに
当てはまるような気がする。
型を破るには、まずは、きっちりと型を踏まえなければならない、
ということだな。

原田さんは、どんな作品でも、脚本をしっかり
読み込んで役柄をきちんと押さえた上で、
そこからはみ出そうとし、それを楽しんでいたんだそうだ。


（参考引用）朝日新聞／型踏まえ破る　原田芳雄の教え

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