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橋下・維新圧勝。見事な戦略だった。 [ニュース]

大阪市長選挙と大阪府知事選挙のダブル選挙、橋下徹さん率いる
大阪維新の会が圧勝しました。予想通りの結果でした。
原発に関する会見の時にも感じましたが(過去記事
この人は、一般市民の気持ちをつかむのが本当に上手です。

選挙に勝つという目的でうった広告キャンペーンにたとえれば、
その戦略も、キーワードの選定も、
そしてコピー(マニフェストや演説)も満点だったのでは
ないでしょうか。
橋下さんが、この選挙のキーワードとして選んだのが「独裁者」。
この言葉を発したのは、実は橋下さん自身です。
「これからは、独裁者と呼ばれるぐらいの強いリーダーシップが
必要だ」と公の場で、堂々と訴えていたのです。
それに対して、「独裁なんてとんでもない」
「独裁を許すな」という反発の声が上がりましたが、
反発が起きるのは、想定内だったようです。
与党と野党の関係もそうですが、強いものを
批判して、引きずり降ろそうというのが、お決まりの
パターン。平松陣営は、それで来るかもしれない。
選挙の焦点が、独裁VS反独裁となれば、
勝てるかもしれないと、
橋下陣営は考えていたようです。

元アナウンサーで、ニュースの顔、
大阪ではおなじみのあの温和な平松市長が、
選挙戦序盤、声を張り上げ、「反独裁」を訴え続けましたが、
橋下さんの戦略に乗せられてしまったな、
これじゃ勝てないな、と感じていました。
市民は、相手の悪口を聞きたいんじゃなく、
きびしい状況の大阪を
どうしてくれるのか、を聞きたいわけだし。

そして、平松さんの一番の読み違えは、
「独裁」という言葉のとらえ方。
独裁者=こわい人、悪い人。ヒットラーなどを
連想するのは、年配の人。
若い人たちにとっては、まったく逆。強い人、頼もしいリーダーと
いう言葉と結びついてしまった。
(ぜんぜん違うかもしれないけど、ジョブズさんって、
ある意味、独裁者だったわけで、でも人気あるでしょw)。
選挙戦中盤で、平松さん、あせってました。
「反独裁」というアプローチが、ぜんぜん届いてないって。

で、途中から演説内容を方向転換したわけですが、
なんとなくぎくしゃく。
そして、大きなミスをやってしまいましたよね。
討論番組(橋下さんとの一騎討ち)の出演をいきなりキャンセル。
これは、絶対やってはいけないことですよね。
討論したら勝てないって、逃げたわけですから。
そんなリーダーに誰が投票するのww
このことで、かなりの票が動いたのではないでしょうか。

大阪府民・市民の一人として、この結果に喜んでいるのか、
といえば、う〜ん……。
独裁がどうのこうのなんて、どうでもよくって、
正直、大阪都っていうのが、よくわからないんですよね。
それに、橋下さんの考えは、弱者にきびしい、と
いうか冷たい感じがします。
特に大阪市に住む人は、相当の痛みを
覚悟しないといけないんじゃないかな。
そして、なんといっても、大阪市がなくなるわけで。
単なる住所だって言えばそれまでだけど、
う〜ん、やっぱりさみしいw
でも、そんなこと言ってられない状況ってことですよね。


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