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百田尚樹「永遠の0(ゼロ)」 [本]

ぶらっと入った本屋で見かけた、
一冊の文庫本「永遠の0(ゼロ)」。
タイトルの意味も、内容も、作家さんのことも、
まったく知らなかったんですが、
「児玉清氏絶賛!!」「2009年最高に面白い本大賞」
「僕は号泣するのを懸命に歯を食いしばってこらえた。」
帯に書かれたそんな言葉にひかれて手に取り、
そのまま買ってしまいました。

タイトルのゼロとは、
零戦のゼロでした。
お国のためにと死んでいくことがあたりまえ、と
されていた時代に、愛する家族のために
生きることに最後の最後までこだわった、
凄腕パイロットの物語です。

読後の感想は、う〜ん…
軽い衝撃。
感動というより、怒り。
なんというか、怒りを感じながら読んでました。
それは、政府や報道機関に対する怒り。
昨年の震災以降の今の日本に非常に似ているような気がして。

ノンフィクションではなく、小説。
でも、最後にズラリと記載された参考文献を見ると、
ここには、あの頃の真実に近いものが
書かれてるんでしょうね。

「特攻隊に志願せず」と書いた男たちは、本当に立派だった。
そんな一文が印象的な小説でした。



永遠の0 (講談社文庫)

永遠の0 (講談社文庫)

  • 作者: 百田 尚樹
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2009/07/15
  • メディア: 文庫



永遠の0 (ゼロ)

永遠の0 (ゼロ)

  • 作者: 百田 尚樹
  • 出版社/メーカー: 太田出版
  • 発売日: 2006/08/24
  • メディア: 単行本



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