SSブログ

木村充揮、自伝「憂歌団のぼく、いまのぼく」。 [音楽(木村充揮)]

ここ数年、いろんなミュージシャンの自伝が発売されていますが、
木村充揮さんも、最近出したんですね。
立ち寄った本屋さんで偶然見つけたんで、買って読みました。
エリッククラプトンやドンフェルダー、
ジャクソンブラウン(自伝ではないですが)、そして上田正樹。
過去に読んだ自伝は、こんなこと書いて大丈夫なの?
というような強烈な内容だったので、
木村さんのもそうなのかな、と思って
期待したんですが…、
う〜ん、ちょっと肩すかしw 
どちらかというと、ほのぼのとした自伝。
ま、木村さんの人柄なのかもしれませんね。


IMG55.jpg


内容はソフトですが、おもしろいエピソードも満載でした。
春一番に出してもらおうと「ディラン」を訪ねて門前払いをくらった話。
忌野清志郎さんに悩みを相談しにいった話。
憂歌団の名前の由来。影響を受けたシンガーたち。
パチンコをやめたきっかけ、などなど。

特に興味深かったのが、
「ぼくの歌の先生たち」というパート。
木村さんは最近、(ほぼ)英語でカバーしたジャズアルバムを
2枚リリースしたんで、日本語で歌うことへのこだわりは
ないのかな?と思ってたんですが、
すごくこだわってる人なんですね。
このパートは、うんうん、その通り、とうなずきながら
楽しく読ませてもらいました。
ちょっと引用させてもらいます。

キー坊(上田正樹)はソロになって、東京に出てやがて「悲しい色やね」の
大ヒットを飛ばして、ぼくはよかったなあと思っていたのだが、
やがて、残念なことにキー坊はまた英語の世界に戻ってしまった。

サウストゥサウスの時に、ライブでビートルズのカバーの
「GET BACK」をR&Bでやっていたがすごくかっこよかった。
ぼくは、それを日本語でできなかったのかなあと今でも
残念に思っている。(RCサクセションはそれをやった!
サウスももうひといきだったのに…)

日本人が英語でやると、何をやっても、どうしてもコピーに
しかみえない。せっかくがんばっていて、いい感じなのに
もったいないと思う。
(以上、木村充揮自伝より引用)

日本語にこだわり続けた忌野清志郎さん、英語の世界へと
シフトしてしまった上田正樹さん、
敬愛するミュージシャンたちへの
私個人の思いは、このブログにあふれてますが、
う〜ん、木村さんも同じ思いだったんだなあ。
じゃあ、なぜ、あんなアルバムをw
過去記事)(過去記事

次は日本語のカバーアルバム、頼みますよw

そうそう、
ファンの最大の関心事といえば、いうまでもなく憂歌団ですよね。
なぜ、休止したか。今後はどうするのか、などなど
木村さんなりの考えがたくさん語られていますが、
ここで書くのは、いわばネタバレですよね。
気になる方は買って読んでください。



木村充揮自伝 ~憂歌団のぼく、いまのぼく

木村充揮自伝 ~憂歌団のぼく、いまのぼく

  • 作者: 木村充揮
  • 出版社/メーカー: K&Bパブリッシャーズ
  • 発売日: 2012/04/23
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)




nice!(5) 
共通テーマ:音楽

nice! 5

Facebook コメント