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THE DUKES OF SEPTEMBER RHYTHM REVUE 大阪公演。 [音楽の話(洋楽)]

スティーリー・ダンのドナルド・フェイゲン、元ドゥービー・ブラザーズの
マイケル・マクドナルド、そして、ボズ・スキャッグス。
アメリカのビッグネーム3人が2010年に結成したスーパーバンド
「 ザ・デュークス・オブ・セプテンバー・リズム・レヴュー」。
2010年の全米ツアーが大好評で、今年6月再始動、日本公演も実現した。
来日後、二回目のステージになる大阪公演を見に行ってきた。

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THE DUKES OF SEPTEMBER RHYTHM REVUE 大阪公演
(2012 10/30 グランキューブ大阪)

最初にバンドメンバーが登場。オープニングは、
ジェイムス・ブラウンのカバー「People Get Up and Drive Your Funky Soul」
3人のバックボーカルが歌い、曲の終わり頃、
ドナルド・フェイゲン、マイケル・マクドナルド、ボズ・スキャッグスが
出て来るというスタイル。最初と最後は、このパターンのようだ。

センターにドナルド・フェイゲン、右にボズ・スキャッグス、
そして、左にマイケル・マクドナルド。
フルメンバーが揃っての一曲目は、
アイズレー・ブラザーズのカバー「Who's That Lady」。
リードボーカルは3人。ボズ、ドナルド、マイケルの
順で歌っていく。
続いては、オーティス・レディングが見出したシンガー、
アーサー・コンレイの「Sweet Soul Music」。
今度は、マイケル、ボズ、ドナルドの順だ。
ここで、マイケルマクドナルドのヒット曲が飛び出した。
「I Keep Forgettin' (Every Time You're Near) 」。
次は、ドナルド・フェイゲンのパート。「Trouble Man」
マービンゲイの曲なのだが、知らずに聴いてると、スティーリー・ダンや
ドナルド・フェイゲンのオリジナルかと思ってしまう。
そういうアレンジをしてるのかと思って、オリジナル(youtube)と
聴き比べてみても、そんなに印象は変わらない。
つまりドナルド・フェイゲンの音楽のルーツが、このへんにあるということだ。
ここで、スティーリー・ダンの代表曲が登場。
「Kid Charlemagne」。個人的にすごく聴きたかった曲でもある。
ドナルド・フェイゲンに続いてはボズスキャッグスのパート。
ブルースの大御所マディ・ウォーターズの
カバー「The Same Thing」とヒット曲「Miss Sun」。
この流れだと、次はマイケルマクドナルドのパートとなるはずなんだが、
歌ったのは、バックミュージシャンのキャロリン・レオンハート。
このランダムさも、このセッションならではなのだろう。
ちなみに、ドナルド・フェイゲンは曲が終わるたびに楽譜を
ペラペラめくっていたので、セットリストは日替わりなのかもしれない。

コンサートは、こういう感じで、
ソウル、ブルース、ロックのカバーソングに3人の代表曲を
交えながら進んでいった。
3人の代表曲をメインに進行すれば、もっと盛り上がったのだろうけど、
そうしないのがこのセッションの良さなのかもしれない。
3人とも、すごく声がよく出ていた。特にボズスキャッグス。
そして、演奏もうまい。バリバリの現役であることを証明した
コンサートだと思う。

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セットリスト

People Get Up and Drive Your Funky Soul
(James Brown cover)  lead: バックシンガー
Who's That Lady
(The Isley Brothers cover) lead: ボズ、ドナルド、マイケル
Sweet Soul Music
(Arthur Conley cover) lead:マイケル、ボズ、ドナルド
I Keep Forgettin' (Every Time You're Near)
(Michael McDonald ) lead:マイケル・マクドナルド
Trouble Man
(Marvin Gaye cover) lead:ドナルド・フェイゲン
Kid Charlemagne
(Steely Dan ) lead:ドナルド・フェイゲン
The Same Thing
(Muddy Waters cover) lead:ボズ・スキャッグス
Miss Sun
(Boz Scaggs) lead:ボズ・スキャッグス&キャサリン・ラッセル
I Heard it Through the Grapevine
(Gladys Knight & The Pips cover) lead:キャロリン・レオンハート
You Never Can Tell
(Chuck Berry cover) lead:ボズ・スキャッグス
Summer in the City
(The Lovin' Spoonful cover) lead:ドナルド・フェイゲン
If You Don't Know Me By Now
(Harold Melvin & The Blue Notes cover) lead:マイケル・マクドナルド
What a Fool Believes
(The Doobie Brothers ) lead:マイケル・マクドナルド
Hey Nineteen
(Steely Dan) lead:ドナルド・フェイゲン
Love T.K.O.
(Teddy Pendergrass cover) lead:ボズ・スキャッグス
(Take a Little) Piece of My Heart
(Erma Franklin cover)  lead:キャサリン・ラッセル
Peg
(Steely Dan) lead:ドナルド・フェイゲン
Lowdown
(Boz Scaggs) lead:ボズ・スキャッグス
Takin' It to the Streets
(The Doobie Brothers) lead:マイケル・マクドナルド&キャサリン・ラッセル
メンバー紹介
Reelin' in the Years
(Steely Dan) lead:ドナルド・フェイゲン

Encore:
Lido Shuffle
(Boz Scaggs ) lead:ボズ・スキャッグス
Pretzel Logic
(Steely Dan) lead:ドナルド、ボズ、マイケル
Thank You (Falettinme Be Mice Elf Agin)
(Sly & The Family Stone cover) lead:マイケル・マクドナルド&バックシンガー
Them Changes
(Buddy Miles cover) lead:マイケル・マクドナルド
People Get Up and Drive Your Funky Soul
(James Brown cover)  lead: バックシンガー


発表された来日メンバーは以下の通りだったが、実際はバックボーカルが
もうひとり加わり、13名編成だった。
バックミュージシャンは、ほとんどがスティーリー・ダンのツアーメンバー、
結成された2010年以来、ドラマー以外は固定されているようだ。
ドナルド・フェイゲン(vo、key)、
マイケル・マクドナルド(vo、key)、
ボズ・スキャッグス (vo、g)
ジョン・ヘリントン/Jon Herington (g)
フレディ・ワシントン/Freddie Washington (b)
シャノン・フォーレスト/Shannon Forrest (ds)
ジム・ビアード/Jim Beard (key)
ジェイ・コリンズ/Jay Collins (sax)
マイケル・レオンハート/Michael Leonhart (tp)
ウォルト・ワイスコフ/Walt Weiskopf (sax)
キャロリン・レオンハート/Carolyn Escoffery (vo)
キャサリン・ラッセル/Catherine Russell (vo)

メンバーの簡単なプロフィールを紹介すると…
ドラムのシャノン・フォーレストは、ナッシュビルの
スタジオミュージシャンで、若手ドラマーの注目株。
TOTOの初代ベーシストであるデヴィッド・ハンゲイトらと結成したMecca
というバンドのメンバーでもある。マイケルマクドナルドのアルバムにも
参加している。
フレディ・ワシントンは、マイケル・ジャクソン、
スティービー・ワンダー、クルセイダーズなどのバックを勤めてきた
ベーシスト。スティーリー・ダン、ドナルド・フェイゲン、ボズ・スキャッグスの
アルバムレコーディングにも参加している。
ジョン・ヘリントンは、スティーリー・ダンのギタリスト。
ボズスキャッグスがTOTOと一緒に来日したとき、ボズスキャッグスバンドの
ギターはこの人。日本でもおなじみのギタリスト。
ジム・ビアードは、ウェイン・ショーター、パット・メセニー、
ビル・エヴァンスのアルバムに参加しているジャズピアニスト。
スティーリー・ダンのツアーにも帯同。
キャロリン・レオンハートは、スティーリー・ダン「Everything Must Go」「Two Against Nature」に参加したジャズシンガー。ソロでも活動中。(hp)
キャサリン・ラッセルは、スティーリー・ダン、ジャクソン・ブラウン、
ポール・サイモンのアルバムに参加したシンガー。
2006年にアルバムをリリースしている。

まさに、そうそうたるメンバー。超一流のサウンド、
というわけだが、個人的には、ドラムの音が好みではなかった。
もっとタメのあるドラムを叩くドラマーの方が、
いいように感じた。特に、ブルースやR&Bのカバーは。

セットリストは、以下のサイトを参考にした。
setlist.fm


サンケン・コンドズ

サンケン・コンドズ

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン
  • 発売日: 2012/10/17
  • メディア: CD





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