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ボブ・ディラン日本公演2014 4月22日Zepp Namba [音楽(ボブ・ディラン)]

3月31日に東京ではじまったボブディランジャパンツアーも
いよいよ大詰め。最終地・大阪での3公演が21日からスタートしました。
初来日以来、ずっと追っかけてきましたが、今回は22日と、
最終公演である23日のチケットを入手しました。

前回と同様、ライブハウス(Zepp)ツアー。一階はオールスタンディングで
座席は二階のみ。ライブの熱気を味わうなら一階の方がいいので、
迷いましたが今回はラクしようと座席にしました。
大阪は最終公演なので、あらかじめいろんな情報が入ってきました。
今回は、固定セットリストで、新しい曲中心。休憩をはさんでの二部構成。
照明が非常に暗い。ディランはギターを弾かない、などなど。

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ボブ・ディラン日本公演4月22日 Zepp Namba

Bob Dylan :Vocal, Harmonica,Piano
Tony Garnier :Bass
Stu Kimball :Guitar
Donnie Herron :Pedal Steel,Banjo, Violin, Mandolin
George Recile :Drums
Charlie Sexton :Lead Guitar


7時ちょうどに、場内暗転。いつもMCが登場するんですが、今回はなし。
ギターのリフにあわせて、メンバーが登場。おそらく最後にディランが
出たんだろうけど、暗いので二階からは確認できませんでした。
コンサートは、「シングス・ハヴ・チェンジド 」でスタート。
「シー・ビロングズ・トゥ・ミー」
「ビヨンド・ヒア・ライズ・ナッシング」と続きました。
4曲目、前日(21日)は「Workinman's Blues #2」をやったようですが、
この日は、「ホワット・グッド・アム・アイ?」。
ディランはセンターステージで歌うか、ピアノをひきながら歌うか、の
どちらか。楽器はハーモニカとピアノのみで、ギターは弾きません。
ステージまん中で、手を腰に当て、どうだ!といわんばかりのポーズで
歌う姿がすごく決まってました。昔は、ぎこちなかったのにねw

「ウェイティング・フォー・ユー」
「デューケイン・ホイッスル」「ペイ・イン・ブラッド」と
固定セットリスト通り進んでいきます。ここまで、オールドファンの
心をくすぐるヒット曲、代表曲はまったくなし。
最新アルバム「テンペスト」収録曲も、アレンジをがらっと変えて
いました。要するに、耳慣れたメロディが流れてこない。
演奏されるのは、今、この場ではじめて聞くサウンドばかり。

その後、前半で一番の盛り上がり。
ようやく、70年代を代表する一曲が登場しました。
1975年のアルバム「血の轍」の収録の「ブルーにこんがらがって」。
ただ、原曲とはかなり違う、2014年版ニューアレンジ。
前半ラストは、「ラヴ・シック」でした。
この後、このツアーでディランがしゃべる唯一の機会
一部終了のあいさつがあるんですが、この日は日本語で
「ありがとう!」と。
もちろん場内は、拍手喝采。前半は約50分のステージでした。

約20分の休憩の後、後半スタート。
一曲目は、「ハイ・ウォーター(フォー・チャーリー・パットン)」。
2001年のアルバム「ラヴ・アンド・セフト」からの選曲です。
続いては、「運命のひとひねり」。この曲も70年代の「血の轍」
収録なので、知ってる人が多いのか拍手の数が多いように感じました。
なんというか、すごく美しい曲にアレンジされていて、個人的に
昔を思い出しジーンときましたw ただ、そういう気分にひたらせてくれたのは
この一曲でしたね。ディランのサービスかなw

がらっと雰囲気を変えてブルースナンバー
「アーリー・ローマン・キングズ」。
物悲しいバラッド「フォゲットフル・ハート」
軽快なジャズナンバー「スピリット・オン・ザ・ウォーター」
と続きました。菅野ヘッケルさんがライブレポで書かれてましたが、
「スピリット・オン・ザ・ウォーター」を演奏する時の
ディランはとてもうれしそう。この日もピアノで
ドレミファソラシド~ドシラソファミレドというリフを
何度も繰り返してました。

最新アルバム「テンペスト」収録曲が続きます。
「スカーレット・タウン」。ゆったりとしたテンポの曲なんですが、
一階の前列では、観客が1フレーズごとにごぶしを振り上げて大歓声。
(やっぱ、一階の方が良かったかなw)
続いて、非常にメロディアスな曲「スーン・アフター・ミッドナイト」。
曲の美しさを強調するようなライブアレンジでした。
そして、いよいよ締めくくり。他のミュージシャンなら迷わず
定番ソングなんですが、このひとは違います。
アルバム「テンペスト」収録曲「ロング・アンド・ウェイステッド・イヤーズ」。
うわさ通り、ずっと暗めの照明でしたが、この曲のときは
かなり明るくなりました。そして、ディランの声も
いちだんと力強く。いつも、後半に近づくほど、声がパワフルに
なっていくんですよね。不思議なパワーです。

アンコールは、ファンサービスということで
代表曲とボブディランの代名詞ともいえる一曲。
おなじみのアレンジでやれば、客席も大合唱となるんですが、
そうはなりません。どちらも2014年版アレンジで。
「見張塔からずっと」
「風に吹かれて」。
終演が9時10分過ぎということで、
実質1時間50分のライブですね。欲をいえば
もう少し見たかったです。


代表曲・ヒット曲を封印して、ほとんどが
ここ最近のアルバムからのセレクト。
ポール・マッカートニーやストーンズとは、正反対のアプローチですね。
というわけで、ポールのコンサートのときのように
懐かしさでジーンとくる瞬間がほとんどありませんでした。
でも、2014年の新しいボブディランを
たっぷりと見せてくれました。すごいなあ、この人は、
今も変わらず前に進んでる。
このスタイルを、マネできるミュージシャン、いないかもしれない。

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フェイスブックに、ちょこっと書いたんですが、
なんと、あの小倉エージさんが「いいね!」をポチッとしてくれました。
小倉さんは、マイフェイバリット音楽評論家。フェイスブックしてて良かったw



ボブ・ディラン日本公演4月22日 セットリスト

前半
1. Things Have Changed (Bob center stage)
2. She Belongs To Me (Bob center stage with harp)
3. Beyond Here Lies Nothin' (Bob on grand piano)
4. What Good Am I? (bob center stage)
5. Waiting For You (Bob on grand piano)
6. Duquesne Whistle (Bob on grand piano)
7. Pay In Blood (Bob center stage)
8. Tangled Up In Blue (Bob center stage then on grand piano)
9. Love Sick (Bob on center stage)

(休憩)

後半
10. High Water (For Charley Patton) (Bob center stage)
11. Simple Twist Of Fate(Bob center stage with harp)
12. Early Roman Kings (Bob on grand piano)
13. Forgetful Heart (Bob center stage with harp)
14. Spirit On The Water (Bob on grand piano)
15. Scarlet Town (Bob center stage)
16. Soon After Midnight (Bob on grand piano)
17. Long And Wasted Years (Bob center stage)

(アンコール)
18. All Along The Watchtower (Bob on grand piano)
19. Blowin' In The Wind (Bob on grand piano with harp then center stage)


参考or引用サイト
B.ディラン第16夜ライヴレポートby菅野ヘッケル

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