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「おなじ場所にいるよ」 映画「ペタル ダンス」より。 [言葉のこと]

映画を構成するいろんなものを排し、
静かに、自然に、今そこで展開してるかのような
リアリティを追求した作品。そんな印象を受けました。
ストーリーに起伏なし。ドラマチックな展開が
まったくありません。
そして、役者のセリフがセリフらしくない。アドリブというか
役になりきって感じたことをそのまましゃべっている、
という感じ。状況だけ説明して、役者にまかせてカメラを
まわしているのかもしれませんね。

で、その映画が心地良いかというと、う〜ん…。
逆に感じてしまうんですよね、狙い過ぎって気がして
ちょっとイライラしてしまいました。
そういえば、北野武監督も、役者の演技をキラって、
ぎりぎりまで役者に台本を見せない、という話を聞いたことがありますが、
その空気感とはずいぶん違うように感じました。
北野監督の作品は、映像もセリフもとても心地良いんですが。

ただ、この作品は、とても大切なことを
問いかけていて、見事に答えています。
もし、愛する人が、
絶望の淵に立たされたら、
あなたはどうしてあげますか?
立ち直れないほど落ち込んでいる人に
してあげられることは?

がんばれ!という叱咤激励でもなく、
解決への道を導いてあげことでもなく、
もっとかんたんなこと。
その答は、映画の中にあります。

あんまり好きじゃない、と書きましたが、
このテーマに合わせての作風なら
すごいのかもしれませんね。
よけいなものはいらないことを伝えたい、
だからよけいなものを入れずに映画を撮ろうと。
この監督独特の作風なら、がっかりw

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とっても、印象に残ったセリフ
(セリフなのかな?役者の言葉なのかな?)
がありました。


「ちゃんと、おなじ場所にいるよ」






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タグ:邦画 言葉
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