ジャクソン・ブラウンの新譜、TIME THE CONQUEROR、
の日本盤「時の征者」が発売されました。
スタジオ録音盤としては、「ザ・ネイキッド・ライド・ホーム」以来
6年ぶり、かなり期待していたんですが、いい出来ですね。
少し地味な印象がしますが、前作より好きかな、個人的には。

レコーディングメンバーは、元クリトーンズの
マーク・ゴールデンバーグをはじめとするおなじみのミュージシャンたち。
「アイム・アライブ」の頃から、ライブもレコーディングも、
メンバーが固定されるようになりましたが、そうなって、もう15年。
これはもうひとつのバンドですね。
今回は、各メンバーにもかなりスポットを当てていて、
ジャクソン・ブラウンのソロアルバムというより
ジャクソンをリーダーとしたバンドのアルバムという印象が
強いような気もします。

収録曲は10曲。聴けばすぐにわかる、いつものジャクソンサウンドです。
アレンジもすっきりしているし、なんとなくライブっぽい音の録り方というか、
ボーカルもコーラスも、楽器の音も、それぞれのサウンドがきちんと
聴こえてくるのが心地よい。よけいなことを一切していないって感じがします。
最近、こういう音楽、少ないんですよね。
歌詞の面では、今回、イラク戦争、ハリケーンカトリーナなど
時事問題を取り上げたメッセージ色の強いものがいくつか
含まれています。2曲目「オフ・オブ・ワンダーランド」で
「ジョンを信じたように」というフレーズが出てきますが、
これはジョン・レノンのことだそうです。

国内盤にはボーナストラックが1曲。
デヴィッド・リンドレーとの共演による「レイト・フォー・ザ・スカイ」が
含まれています。





時の征者

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: SMJ(SME)(M)
  • 発売日: 2008/10/01
  • メディア: CD



タワーレコード