ジャクソン・ブラウン/シェリル・クロウ「JAPAN TOUR 2010」。
3月8日、大阪公演(グランキューブ大阪)ライブレポ。

グランキューブははじめてだったんですけど、キレイな会場ですね。
かなり奥行きのある空間で、座席は一階席が多く、二階はあまり席がない。
収容人数は多そうなんですけど、最大で2,754人。
旧フェスティバルホールクラスって、感じですね。
チケットの方は、当日券が出てました。
やはりチケット代の高さがネックだったようです。
この日の席は、前から5番目でした。


で、ライブレポ。
ほぼ定刻通りにジャクソン・ブラウン登場。紺色の長袖シャツに
ジーンズというシンプルな服装。髭も剃っていて、08年に
見た時より、若く見えるぞ。笑

まずは最新アルバムから2曲
「Time The Conqueror」
「Off Of Wonderland」
ピアノの前に座って
「Rock Me On The Water」
「Fountain Of Sorrow」
アルバム「FOR EVERYMAN」から
「These days」
次の選曲にはちょっとびっくり。
ジャクソンブラウンが書いた最もポップな曲。
「Somebody's Baby」

次の曲は予定では「Late For The Sky」だったようですが、
ここで、大阪では恒例(?)
あの曲のリクエストがあって、応えてくれました。
「Rosie」

で、セットリストにもどって
「Late For The Sky」
「Lives In The balance」
続いて、この後も、まさかの選曲。
Doctor My Eyesをここで歌いました。
この曲は、シェリルがカバーしている曲。
シェリルバージョンで二人が共演するだろうと
思っていたので驚きました。
前回来日した時と同じパターンのメドレーです。
「Doctor My Eyes」〜「About My Imagination」

続いて最新アルバムから
「Giving That Heaven Away」
そして、もう終わりなの?と感じさせる曲、
「Running On Empty」
ここで、サプライズ。
シェリルクロウと彼女のバンドが登場し、
ジョイント。他公演(東京、神戸、名古屋)では、
この段階での共演はなかったようです。曲は
「Take It Easy」
リードギターは、シェリルバンドのTIMOTHY SMITHが
とっていました。この曲はすごく
盛り上がりました。でも、このまま第一部は
終わってしまった、う〜ん、短いぞ。笑


休憩後は、シェリル・クロウのライブ。
オープニングは、大ヒットナンバー。
「If It Make You Happy 」
舞台袖から、ギター弾きながら出てきました。
すごく、かっこよかったです。
曲が終わった後、日本語であいさつ。
「どうもありがとう」。
「おっきに〜(おおきに)」。
このおおきにという大阪弁、ジャクソンが教えて
あげたんでしょうね。

「Can't Cry Anymore」
「Love Is Free」
と続いて、個人的にいちばん聴きたかった曲を
ここでやってくれました。
「My Favourite Mistake 」
シェリルのライブははじめてだったんで
知らなかったんだけど、
この曲、彼女はベース弾くんですね。
ベース抱えてる姿は、もっとかっこいいな〜
なんて思ってしまった。

「It's Only Love」
「Strong Enough」
「Detours」
と演奏が続きます。時間がおしてるのか、
曲と曲の合間は短めにどんどん次の曲へ
という感じです。
このまま最後までいって、アンコールで
ジャクソンが出て来るのかな?
と思ってたんですけど、シェリルが
このタイミングで、
ジャクソンを呼び出しました。共演曲は、
「Love Hurts」
エヴァリー・ブラザーズが書いたカントリーソング、
ナザレスをはじめ様々なミュージシャンがカバーしている名曲です。

そしてもう一曲、共演。
「Peace, Love And Understanding」
エルビス・コステロの歌でおなじみの曲。
作者はニック・ロウです。

ジャクソンが引っ込んで再びシェリルのライブ。
「Real Gone」
「There Goes The Neighborhood」
「Good Is Good」「All I Wanna Do 」
「Soak Up the Sun 」「Out Of Our Heads」

ここからアンコール。再びジャクソン登場かと
思いましたけど、出て来たのはシェリルだけでした。
「A Change Would Do You Good」
「Everyday Is a Winding Road」


以上が、この日のライブのレポート。
二人とも時間を制限された短いライブだけに、メニューが日替わりのようです。
そして、二人の共演は、この日、大きく変更されました。
今までの3公演は、最後の最後、シェリルクロウのパートのアンコールでの
共演。予想通りシェリルバージョンの「Doctor My Eyes」を
歌うというカタチだったのが、この日は、
ジャクソンブラウンのラストソングで共演。そして
シェリルのパートの中盤で再共演というカタチに変えられました。
ジャクソンファンの多い大阪という土地柄を配慮しての
ことなんでしょうか?

見終わった感想としては、やはりジャクソン・ブラウンの
ステージ、もう少し見たかったな、というのが一番目にきます。
でも、日本では、というか海外でもめったに見れないであろう
共演だったわけだし、見なかったら後悔してたかも。
シェリルは、「アイ・ラブ・ジャクソンブラウン」なんて
言ってましたし、本当に大ファンのようですね。
心から共演を楽しんでる感じでした。


長くなったけど、ついでに。
ジャクソンブラウンのステージに関して、
印象的だった2曲について。
ひとつは、「Somebody's Baby」を久しぶりにやったこと。
82年にアメリカで第7位まで上昇した大ヒットナンバー
なんですが、ジャクソンはこの曲をめったに演奏しません。
なぜかというと、それはおそらく、この曲が
好きじゃないからです。映画のサウンドトラックのために、
ビジネスとして書いた曲。当時、この曲について聞かれたとき、
ジャクソンは、「内容のない歌を書くのは大変だよ」と
答えたそうです。だから、この曲を歌うのはファンサービス。
ヒット曲だから、とファンのために歌ってくれてるってわけですね。
今回は、席がステージに近かったので、この曲をやりだして、
オッ!と思って、じっと表情、見てたんですけど、
う〜ん、微妙。ノリが良くないぞ。笑

もう一曲は、ロージー。08年はリクエストなかったんだけど、
やっぱり出ましたね、「ロージー」コール。笑
いいメロディの曲だと思うんですけどね。
一度、このブログにも書きましたが
この歌詞のテーマは、性的なもの。男の「ハンド・ジョブ」です。
CDの解説やヒズライフアンドミュージックという本にも書かれてますが
ロージーとは、手のこと。
対訳を一部引用させてもらうと、こうなります。

ロージー(手)、きみが僕をきつくだきしめてくれると、
ロージー(手)、それは僕の一番好きなこと
きみが明かりを消すと僕は有頂天
ロージー(手)、今夜もまたきみとふたりきりみたいだね

今夜も「手」が なぐさめてくれるんだね、なんて歌詞の後、
真顔で大きな拍手するのは、いかがなものかと。笑
拍手のリアクションで、ジャクソンは笑ってた、
というか吹き出しそうになってたんですけど。

この曲リクエストしたら、歌を聴きながら、
歌詞のジョークを受取って「アハハハ」なんて感じで、
大笑いしないといけないんでしょうね、男はね。
そして、女性は恥ずかしそうな表情をしたり、
あきれた表情をしたり。

ま、どうでもいいことだけど。