イーグルス関連のライブは、よく見ています。
グレンフライのソロライブ、ドンヘンリーのニューイヤーイベント、
ジョーのサントリーホットライブ、もちろんランディマイズナーの
ライブも見に行きました。そしてイーグルス本体.
バンドとして見るのは4度目になります。
場所は、前回と同じ京セラドーム。大阪公演は、テレビや新聞で
繰り返し広告されていたので、チケットが売れていない、
そんな噂がありました。


コンサートグッズコーナー、Tシャツがメインです。


サイトで見ると、正直、なんかイマイチだなあ、
と思ってたんですが実物は良かったです。2種類購入w

17:00開場、19:00開演ということで、
早目に中に入りました。
最初は人がまばらだったけど、開演前には、ほぼ満員に。
さすがですねえ。大不況の街・大阪で¥12,000のチケットが
これだけ売れるんだから。

そして、このステージ。ものすごくワイド。
ビッグネームの証ですね。

座席は、22列目103番。前回よりもかなり前。今回は
スクリーンではなく、肉眼で彼らの姿をとらえられそうです。
イーグルス4公演の中で、いちばんいい席かも。


イーグルス日本公演2011 3/1大阪京セラ ドーム

Glenn Frey、Don Henley、Joe Walsh、Timothy B. Schmit

Steuart Smith(g)Scott Crago(ds)Michael Thompson(key)
Will Hollis(key)Richard Davis(key)Al Garth(violin,alto sax)
LesLovitt(trumpet)Chris Mostert(alto sax,tenor sax)
Greg Smith(baritone sax)



第一部

ほぼ定刻通りに場内暗転。
1曲目は、スティーブヤングのカバー、
「seven bridges road」
見事なコーラス。でも、リズムが少し
ぎこちない気がしました。ライブは久々なのかな。

続いて、最新アルバムに収録されていた
J.Dサウザーの曲。ボーカルは、ドンヘンリー。
「How Long」
レコードを完璧に再現という感じ、うまいです。
ドンヘンリーがすごく太ったという印象。
正直、ミュージシャンには見えないなあ。

ここでMC、日本公演のトークの第一声はグレンフライ、
「こんばんは〜」という日本語でした。

続いて、ティモシーシュミットがリードボーカル。
「I don't want to hear anymore」

この後、早くも、おそらく人気NO1と思われる
あの名曲が登場。
「Hotel California」
ギターのイントロで、グレンフライとサポートギタリストの姿が
浮かび上がりますが、ドンフェルダーではないのが、やはりさみしい。
でも、このスチュアート・スミスというギタリスト。
かなりの腕前ですね。前回は、ドンフェルダーのコピーに徹してた
ように感じましたが、今回は微妙にフレーズを変えているようです。

ここまでのセットリスト、レコードコレクターズを読んだ方なら
わかると思いますが、昨年の最終ツアーとまったく同じ。
予想はしていましたが、今回のツアーは、昨年と同じ曲が
用意されているようです。

「peaceful easy feeling」
グレンフライがリードボーカル。
んん? なんか声が変わった? あんまり声が
出てない気がしました、とくに高音部。
途中、オオサカ、ジャパ〜ンなんて叫ぶ。

「I can't tell you why」

「witchy woman」
デビューアルバム収録曲、witchy woman(魔女のささやき)が
聴けたのはうれしかった。
でもコーラスの「witchy woman〜」の部分…
んんんん〜〜〜、
ランディマイズナーのあの力強いハイトーンが聴きたいw

「Lyin' Eyes」
この曲でも、グレンの声がのびてないな、という印象。
「Boys of Summer」
ドンヘンリーのソロ名義のヒット曲。
ドンもあんまり声が出てないみたい。MCでも
声がかなり枯れてたし。やっぱり久々のライブなのかな?

「In the city」
ジョーウォルシュ、もともとボーカルはふらつく人だけど、
ちょっと不安定。ジョーも、久々に歌ったって感じ。
でも、ギターはいいです。元気です。

第一部ラストは、おなじみのヒット曲。
「The Long Run」
この曲ではじめて、お客さんが立ち上がりました。
なんか、あんまり盛り上がらないままに第一部終了。



第二部

前回と同じように、第二部はアコースティックセットでスタート。
4人がイスに座りアコースティックギター
(ティモシーはベース)を演奏します。
選曲は、「ロングロードアウトオブエデン」が中心。

「no more walks in the wood」
「waiting in the weeds」
「no more cloudy days」
「love will keep us alive」
「best of my love 」
まさにレコードの再現。そつのない演奏とコーラス。
J.Dの「best of my love」もうれしい選曲でした。

「take it to the limit」
グレンがリードボーカル。

「long road out of Eden」
アルバム、タイトル曲。

再結成後のアルバムを中心とした、アコースティックな第二部。
耳に心地いいんだけど、個人的にはちょっと中だるみ。
イーグルスって、アメリカを代表するロックバンドだったわけでしょ。
それを脱してくれるのは、前回同様あの人かな?と
思っていたら、そうでした。弾くんだジョー!

「walk away」
ジェームス・ギャングの曲。
高年齢の観客が、ようやく重い腰を上げはじめましたw

「one of these nights」
個人的にいちばん聴きたかった曲。スチュアート・スミスの
ギターが一瞬聴こえなくなるというトラブル。
彼のせいじゃないんだけど、かなりあせっていたようだ。
そのせいで、ギターもちょっとミスったかな。

グレンによるメンバー紹介。

ジョーウォルシュと観客との掛け合い。

「life's been good」
「dirty laundry」
「funk #49」
このあたりから、やっとロックバンドらしい
演奏になってきました。
ジョーウォルシュの独壇場です。

そしておなじみのヒット曲でフィナーレへ。
「heartache tonight」
「life in the fast lane」

アンコール

「take it easy」
「desperado」

休憩15分を含む二部構成。
実質の演奏時間は、2時間40分ぐらい。
昨年のセットリストには、アンコールでもう一曲
「Rocky Mountain Way」が含まれていますが、この日は
省かれました。おそらく時間の関係だと思います。
名古屋や東京では演奏されるでしょう。


全体の感想としては、前回と同じ。不満と満足が半々。
聴きたかった曲は聴けたけど、
ライブとしては、面白みに欠けました。
う〜〜〜〜〜、熱いものが
あんまり感じられない(ジョー以外は)。
高揚感がないというか、
ノッてこないんですよね。
ライブではレコードを完璧に再現するというのが
ドンヘンリーの方針のようなので、しょうがないんでしょうけどね。
アドリブは許されず、ソローパートまで厳しく
チェックされるそうですが、一音の違いもない完璧な
ルーティンワークじゃね〜、緊張感は生まれないと思います。
言い換えれば、イーグルスライブは、そのツアー中、
おなじセットリスト、おなじ演奏。いつどの場所で見ても、
変わらないってわけ。ボブディランとは正反対ですね。

ライブのクオリティとしては、前回よりかなり
落ちるんじゃないかな。PAやマイクの不備もあったし、
声もあんまり出てなかった。演奏も、まだまだ
完璧主義のドンが求めるパフォーマンスにはほど遠いって感じ。
リハ代わりとまでは言わないけど、
多少その意味合いもあるのかな。
初日っていうのは、ライブの質が、
みんな良くないんでしょうけどね。

いろいろ文句ばっかり書いてますが、
でも、イーグルスを見れて良かった。
おそらく最後だろうけど、もしまた来日したら
見にいくと思います。

なぜ、そんなにイーグルスにこだわるのか?
う〜ん、それは、リアルタイムで「ホテルカリフォルニア」を
聴いたからだと思います。アメリカに憧れ、
メイドインUSAファッションを纏っていた世代だからでしょうね。
あの時代、最高峰のロックバンドがイーグルス。
その姿を最後まで見届けたい、みたいな感覚ですね。


セットリスト

Seven Bridges Road
How Long
I Don't Want to Hear Anymore
Hotel California
Peaceful Easy Feeling
I Can't Tell You Why
Witchy Woman
Lyin' Eyes
Boys of Summer
In The City
TheLong Run

2部
No More Walks In The Wood
Waiting in the Weeds
No More Cloudy Days
Love Will Keep Us Alive
Best of My Love
Take It To The Limit
Long Road Out Of Eden
Walk Away
One Of These Nights
Life's Been Good
Dirty Laundry
Funk #49
Heartache Tonight
Life In The Fast Lane

アンコール

Take It Easy
Desperado