イスに座るとき、立ち上がるとき、
思わず「よいしょ」なんて言ってしまう。
すると、まわりから、「うわっ、もうおじさんだね」なんて
言われてしまう。「よいしょ」って言葉は、
人前で言うと恥ずかしい言葉とされていますよね。

そんな「よいしょ」「よっこらしょ」を
有山じゅんじさんは曲のタイトルにしてしまいました。
年をとることの、悲しさ、せつなさをテーマにした
この曲。曲調もそうなんですが、決して暗い感じに
聴こえない。むしろ明るく前向きに感じます。
それは、「よいしょ」「よっこらしょ」という言葉で
救ってるからだと思うのです。

年をとった、つらいな、悲しいな。
でも、がんばろうよ。そんなメッセージを
有山さんは「よいしょ」「よっこらしょ」という
言葉で表現した。こういう言葉のチョイスは
さすがだなと思います。
「がんばろう!」って自分に気合いを入れるより、
「よいしょ」「よっこらしょ」って、言う方が、無理が無い。
それに、なんか笑えるでしょ。
笑い飛ばそうよって意味も込められているのかもしれません。


「よいしょ、よっこらしょ」作詞:有山じゅんじ 「rare songs」収録曲
朝早く 目が覚め
鏡にうつる顔
いつの間にか シワが増えている
おー 年をとる

どんな薬 飲んでも
ちょっと はりきってみても
腰はだるい 目はショボショボする
おー 年をとる

よいしょ、よっこらしょ
よいしょ、よっこらしょ
よいしょ、よっこらしょ


この曲を聴いてから、
「よいしょ」「よっこらしょ」って
いい言葉だなと思うようになりました。