12月というのは、数多くのミュージシャンが亡くなった月ですね。
一番有名なのは、ジョン・レノンですが、他にも
様々なジャンルのミュージシャンが、この世を去っています。
ソウル、R&B界では、30歳を目の前にして飛行機事故にまきこまれた
ビッグ・オーことオーティス・レディング
33歳という若さで射殺されたサム・クック、事故で半身不随に
なりながらも音楽を続けた「闘うソウルマン」カーティス・メイフィールド
「ゴッド・ファーザー・オブ・ソウル」ジェームス・ブラウン
ブルース界では、ブルース・ギタリスト、3大キングの一人、フレディ・キング
同じく3大キングのアルバート・キング
天才ブルース・ギタリストと呼ばれた、マジック・サム
ロック界では、フランク・ザッパをはじめ、
ビーチボーイズのデニス・ウィルソン
ウェストコーストの歌姫ニコレッタ・ラーソン

そして、今日10日は、THE BANDのベーシスト、リック・ダンコの命日です。
ジョンレノンが凶弾に倒れたニュースもショックでしたが、
リックの死も、同じぐらい驚きました。1999年12月10日、リックは当時、
ニューアルバムの制作中。それと並行してライブ活動を行っていたという
記憶があります。確かライブ後に自宅で倒れ、後から帰った妻が
それを発見した。そういうことだったんじゃないかと思います。
死因は心臓発作だとか。享年56歳、若すぎますよね。
亡くなる前に制作していたというアルバム、「Times Like These」は、
旧友たちのサポートにより2000年に完成しています。

99年12月にシンガーソングライターのRick Dankoが亡くなった時、彼は'99年のライヴ
アルバム『Live On Breeze Hill』に続くスタジオ録音の新アルバムを制作中であった。
亡くなる前に完成していたのは数曲で、アルバムとしては未完成となっていた。そこで、
Dankoの友人である元The Bandのメンバーたちが彼の意思を引き継ぎ、その他数多くの
才能あるアーティストたちのDankoへの敬意と愛情により、遺作『Times Like These』が
完成した。『Times Like These』には未発表曲やライヴ音源、独創的なカヴァー曲が含まれ
ている。オリジナル曲は、ライヴでは何度も演奏されていたが、アルバムには未収録だった
タイトル曲の他、Eric Claptonとの共作“All Our Past Times”、EaglesのJoe Walshがギター、
ピアノ、バックコーラス、Dankoの弟Terry Dankoがベースを担当した“Change Is Good”、
CrowmatixとTom Pachecoがギターで参加した“You Can Go Home”。ライヴ音源は'98年の
The Bandのアルバム『Jubilation』に収録されていた“Book Faded Brown”、元The Bandの
仲間であるLevon Helmがハーモニカを吹いている“Let The Four Winds Blow”。カヴァー曲は、
Dankoが共作したBob Dylanの“This Wheel's On Fire”。Greatful Deadの“Ripple”では、元
The BandのHelmとGarth Hudsonがマンドリンを入れて、カントリーウエスタン風に仕上げて
いる。そして、Sam Cookの“Chain Gang”には、Jim Weiderがギター、Richard Ciarlanteが
ドラム、Hudsonがサックスとシンセサイザーで参加している。
「BARKSニュース/リック・ダンコの遺作」より転載)



The Band - It Makes No Difference(youtube)

The Band - Stage Fright(youtube)




Times Like These

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Woodstock
  • 発売日: 2000/08/19
  • メディア: CD