大好きな北野武監督の新作。
元やくざの高齢者たちが、元暴走族の若者に挑む、という設定も
おもしろいし、かなり期待して見に行きました。
ん〜、なんか北野監督らしくない。
あの独特の空気感、緊張感、そしてキタノブルー、
あるはずのものが、そこにない。

北野監督は、役者さんが演技をするのを嫌うそうですが、
今回、演技してる感じがするんですよね。とくに、近藤正臣さん。
北野作品は、脚本がその場でどんどん変わり、アドリブ満載となるそうですが、
この映画ではまったくなかったと、ある俳優さんが語っていました。
セリフを完全に固めて、事前に読み合わせもしたのかもしれませんね。

リアリティを大切にする監督だと思うんですが、
今回のストーリー展開は、どうなんだろう。
すこし、無理があるような気もしました。
次に期待します。

ヤクザをテーマにしたコミカルな映画といえば、
最近、ロバート・デ・ニーロ主演の「マラヴィータ」の
ビデオを見ましたが、こちらの方がおもしろかったかも。