文章というのは、一文字変えるだけで、大きく意味が
変わることがある。空気感というものも
全然違ったりするんですよね。
私の場合、それを一番感じるのは、歌詞です。日常の中でなにげなく歌を
聞いていて、うまいな〜、この人、
なんて感じることがよくあります。すぐれたソングライターと
いうのは、最初からその一言を書いているのか?
あるいは、何度も書き直し、吟味してその言葉を
選んでいるのか?どっちなんだろう。 とよく思います。

かなり前になりますが、テレビで吉田拓郎さんが
歌ってるのを見て、驚きました。
「今日までそして明日から」という曲、
聞いたことは あったけど、こんなにすごい歌詞だとは気づかなかった。

「誰かの力を借りて、誰かにしがみついて、
 私は今日まで生きてみました」

「生きてきました」、ではなく、「生きてみました」。
普通、書けないですよね、みました、なんて。

「私は、今日まで生きてみました。
〜〜〜明日からも、こうして生きていくだろう〜」

すぐれたソングライターというのは、
その一言、その一文字もすごいんですよね。