チャボこと仲井戸麗市さん。元RCサクセションのギタリスト。
この人は、音楽を奏でるアーティストなんだなと感じることがよくあります。
それが色濃く現れるのがバンド無しのソロライブ。
ソロでやると、CHABO BAND、麗蘭の時では見えなかった、
いろんなものが見えてきます。
ひとつひとつの音、ひとつひとつの言葉、
音楽を構成するものすべてへのこだわりを感じる。
ライブは、チャボさんにとって、ひとつの作品づくりなのかもしれません。
その作品にもっともふさわしいギターを選び、イントロからエンディングまで、
完璧なパフォーマンスをめざす。どんな音色で、どう奏で、どう歌えば
それが最高のモノになるかを追求してるのではないかと思います。

私は元々バンドサウンドが好きなので、ソロアコースティックライブは
めったに行きません。チャボさんに関してもそうでした。でも、はじめて
チャボさんのソロを見たとき、この人の本当の魅力は、
ソロでこそ味わえるんだよな、と強く感じました。
そして、お客さんを大切にするという姿勢も、
ソロの時の方がよく伝わってきました。
チャボさんのソロライブを体験したのは、
もうずいぶん前になりますが、大阪ビッグキャットでのライブ。
通常ライブというのは2時間ほど演奏すれば、OK。お客さんは
満足して帰るでしょう。でも、この日のライブは、
エンドレスかと思うぐらい、延々と続いていった。
「オレは、一度引っ込んでからが、長いんだ」なんて言ってましたが、
アンコールに入ってからも、どんどん次の曲が演奏される。
アンコールではなく、第2部という感じでした。

作品をつくるかのように、一曲一曲ていねいに、
ライブ2回分の長さで
繰り広げられたソロパフォーマンス。
今でも強烈に印象に残ってるライブのひとつです。

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仲井戸麗市 - はぐれた遠い子供達へ

麗蘭-夏に続く午後

Chabo & Kiyoshiro - ティーンエイジャー