関西人が東京へ行った時に、堂々と関西弁を使えるように
なったのは、いつ頃からなんでしょうね。
通じる通じないを別にして、関西弁で通す一般人はいましたが、
芸能人に関しては間違いなく標準語でメディアに登場していましたね。
歌手でいえば、上田正樹さん、もんたよしのりさんあたりが、
その常識を変える先陣を切った。そして明石家さんまさんの登場、
それに続くダウンタウンの東京進出で、完全に関西弁が全国区になりました。
関西弁といっても実はいろいろあって、大阪、神戸、京都、奈良、
みんな微妙に違います。大阪でも南の方に下ると、泉州弁になるし、
関西弁とひと言でくくるのは難しいように思います。
さんまさんは会話の中で「〜でんがな」「〜まんがな」とよく言いますが、
私や私のまわりでは、まず使いませんね。

全国区になったとはいえ、実は、まだ関西でしか
通じない関西弁がたくさんあるようです。
たとえば、今ではあまり使われなくなった言葉ですが、
「モータープール」。
これは関西でいう駐車場のこと。モーターカーをプールしておくの意味です。
「レーコー(冷コー)」。
関西でも死語に近いですが、冷たいコーヒー、アイスコーヒーのことです。
「コーヒーのフレッシュ」。
コーヒーに入れるミルク。これは今でも使います。
「すうどん」。
かけうどんのことです。
「ほかす」。
捨てるの意味。日常会話で使います。笑
「指を詰めた」。
指を挟んだの意味。
あと、子供たちの座り方で
「三角座り」というのがありますが、
これは、体育座りと東京では言いますよね。

関西弁がキライだって言う人もいるようですが、
もともと関西の言葉であったものが、
東京で定着した、という例もあるんだそうです。
そんな元関西弁をあげてみると、たとえば
「おあいそ」。
これは、元々関西飲食業会の隠語。勘定書を見て、
あまりの高さにあいそをつかす、というのが語源だそうです。
「怖い」。
これも関西の言葉、東京では元々「おっかない」でした。
「ややこしい」
関西では昔、赤ちゃんを「ややこ」と呼びましたが、「ややこ」の
ように扱いが難しい、の意味からきた言葉です。
だめなことを表すのに、
「ペケ(×)」と言いますが、これも大阪発。
東京では、元々「ばってん」と言ってました。
その他、酒の席の「打ち上げ」「せこい」などの言葉も
関西生まれだそうです。