イチロー選手、9年連続200安打達成。14日、15日は、テレビ、新聞は
もちろん、ネットもそんなニュースであふれかえっていましたね。
イチロー選手は、力のある言葉を発する人。
インタビューのたびに、名言・名句が量産されます。
今回も、いろいろ載っていました。

「ぼくはナンバーワンになりたい人。この世界で生きているからには、
 オンリーワンでいいなんて甘いこと言うやつが大嫌い」

「手が早い人はダメですよ、何をやるにも。手を出さないために
 どうするかを考えているのが僕。手を出さないからヒットが出る
 ということでしょう」

「これでよしという形は絶対にない。でも今の自分の形が最高だ、
 という形を常につくっている」
              (参考引用/朝日新聞0914夕刊、0915朝刊)



なかなか深い言葉ですね。でも、ここからが本題です。
今回の報道で、私が一番おもしろいなと思ったのは、イチロー選手本人の
メッセージではなく、チームメイトの声です。
それは「イチローを語ろう」と題された、城島健司選手の談話。
それにこんなことが書かれてました。

(イチローの思考)
 いい打球を打った後、僕ら普通の打者は「落ちろ!」「抜けろ!」と
 思う。でも、その打球が野手に捕られたときは、ショックが大きいじゃ
 ないですか。イチさんは打った後、「捕れ!」と意識している。打った
 後の出来事は、自分で制御できないというのが理由。アウトになる
 と思った打球が、野手の間を抜けると、精神的にプラスになるんですって。
 その考え方は理解できるけど、真剣勝負の場で、
 そう思える選手はいないですよ。
     (城島健司談 参考引用/朝日新聞0915朝刊「イチローを語ろう1」)

すごい考えですよね。でも、こういう考えしている人、他にも
いたような?……と記憶をたどってみると、いましたね。
ゴルフ界のスーパースター、タイガーウッズです。
(自分のブログからの引用ですが)

(タイガーウッズの思考)
 最終ホールで、相手がパットをはずすと優勝が決まる。
 そんな時、どう思うか?何を願うか?
 タイガーは相手が打った瞬間「入れ!」と願う。
 なぜ、そうするか?
 それは、「はずせ!」と願った場合、もし相手が入れたら、
 テンションが下がり、あせりが生じて次のプレーに
 影響するから。
 「入れ!」と願っておけば、もし相手がパットを決めても、
 平静でいられる。テンションをさらに高める事ができる。
       (当ブログ/スーパースターのマインド。)


違うスポーツだけど、どちらも天才とまで讃えられる超スーパースター。
これは、そんな二人のマインドの共通点ではないでしょうか。
自分でコントロールできない、相手まかせのプレイの時は、
相手の成功を念じる。そうすれば、相手の成功に平静でいられる、
もし逆なら大きなプラスとなって有利になるということなんでしょうね。
勝負の場に大切なのは、気持ちのコントロール。
そういうことを物語ってるような気がします。

仕事はもちろん、恋愛、プロポーズ、
人生にはいろんな勝負の場がありますから、
二人の天才を見習ってみるのもいいかもしれませんね。