「私は先を見通して〜」。先日の辞任会見で、福田首相は
そんなようなことを言っていたように思います。
政治家に必要なのは、先を読むチカラ、
さらに今という時代を読める能力が必要なようにも思います。
そして昨日、今の時代をまったく読めない
元政治家が暴言をはいたようです。
「3人以上子供を産まない女性は国家にとって必要な女性じゃない」。
ひどい発言ですね。少子化を憂いて、というのはわかりますが、
今を生きる女性の気持ちをまったく
わかっていない。あきれた話だと思います。

参照:ハマコー暴言に絶句。yahooニュース


これに少し関連する事ですが、
生活の中であたりまえのように交わされる
気になる「言葉」があります。
それは結婚した夫婦に向けられる
赤ちゃんの誕生を尋ねる、
あるいは催促するかのようなメッセージです。
たとえば、年賀状。結婚した夫婦宛だと
「赤ちゃん、楽しみにしてるよ」「今年こそ、ベビー、誕生かな?」
みたいなひと言を必ず付け加える人がいます。
同窓会などの久しぶりの再会、電話の会話などでも、
まるであいさつかのように、
「赤ちゃんの方は、どう? そろそろかな」なんて
言葉を口にする人が多いようです。
でも、世の中には、いろんな夫婦がいます。
子どもをつくらない夫婦、つくれない夫婦、
欲しいのに授からない夫婦、流産という悲しい出来事に
直面した人もいるはずです。
だから、立場によっては、そのひと言は、辛いひと言。
特に女性の場合、あせったり、責められてるような気分になったり、
悲しい事を思い出したり、とても傷つきます。
今の時代、結婚、その次は出産という図式は、
もう当てはまらないものじゃないでしょうか。

我が家の場合は、娘が妻のお腹の中にいるときに内臓に大きな障害が
あるのが見つかりました。そして無事に生まれてくるかどうか
わからない、なんて言われていました。だから、その間、
子どものことを聞かれるのが辛かった。心の整理がなかなかつかなかったんです。

赤ちゃんの誕生は、夫婦にとって、大きな喜び。
聞かなくても、そうなったら、必ず夫婦の方から報告があるはずです。
だから、「まだなの?赤ちゃん」なんて尋ねたりするのは
やめたほうがいいんじゃないかな、と思ったりもします。