言葉は少なくても、ちゃんと気持ちを伝えることができる。
「短い手紙」の話は、ヴィクトル・ユーゴーと南極越冬隊の話が有名ですが、
福井県丸岡町で、今年も、日本一短い手紙のコンクール「新一筆啓上賞」が
開かれ、入賞作が27日に、発表されました。
今年のテーマは、夢。海外を含め6万1283通の応募があったそうです。

大賞は、次の5編

岩手県に住む64歳の男性。今は亡き妻にささげた手紙。
妻へ。「時々お前の夢を見る。子どもたちにも出てやってくれ」


福島市の42歳の女性。一人息子への手紙。
中2になった自閉症の一人息子へ。
「D デビュー14年目
 R 理解も
 E 遠慮もなく
 A 明日だって
 M 無我夢中の母に目もくれず君は」

広島県の13歳の女性。虹へのメッセージ。
虹へ。「背中の上、失礼します」

浜松市の16歳の女性。妹への手紙。
妹へ。「昔、妹が『キリンになりたい』と言っていた。
私はそんな妹を応援している」

福井市の8歳の女の子。夢の国に住んでいるお友達への手紙。
個人的には、これがいちばん好きです。
ゆめの国のお友だちへ。
「いつも、あそんでるとちゅうでバイバイ。ごめんね。
 朝、ママがおこしにきちゃうんだ」

          (引用:朝日新聞1月27日夕刊/短い手紙大賞5編)

うまいですよね、秀作ぞろいだ。
日本一短い手紙コンクール、
もう何回目になるんだろう、いいイベントですね。
昨年だったと思いますが、がんと闘病中の妻への
思いを込めた
50年先の未来の名医へ。
「今すぐ、タイムマシーンで、妻を助けに来てください」
というのも印象に残っています。




日本一短い「母」への手紙 (一筆啓上)