いつもと同じように過ごせる、しあわせ。

「いつもと同じ」。それは、いろんな歌詞で使われるフレーズです。
Yahooミュージックで検索すると、その数なんと103曲でした。
「いつもと同じ」を、つまらないとなげく歌もあれば、
「いつもと同じ」を、大切にしたいという歌もある。
その歌の主人公が、今どういう生活を送っているかによって、
悪い意味にも良い意味にも変化する、フレーズなのかもしれません。

「みぞれ雪」作詞：北川悠仁
いつもと同じ町の景色さえも
ロマンチックに輝かせるから

「何気ないSunday」作詞：和田唱
何気ないSunday　いつもと同じSunday
でも君の手を握るだけで特別な日になった

「いつもと同じ」。
ただ、それが退屈な毎日で、辛いことを抱えていたとしても、
そこには幸せが隠されている。
いつもと同じ風景がそこにあって、同じ人がいる。
いつもと同じように食事をして、同じように眠りにつく。
それは、とても幸せなことだいうことを
忘れてはいけない気がします。

予期せぬ出来事、別れ、事故。
人は突然、深い悲しみに包まれることがあります。
これは個人的な経験ですが、
ある出来事の後、街に出てみた。するとあたりの風景が一変していた。
見なれた風景のはずなのに、
いつもと違うように見えるのです。
見えなかったものが見える、見えていたものが
見えない、そんな感覚に近いでしょうか。
デジャブという言葉がありますが、
あれとは逆の現象がおこりました。
深い悲しみで味わう不思議な体験、
それをリアルに表現した歌もあります。

「水の泡」作詞：忌野清志郎
この目に映る風景が　昨日と違う　Blue Blue Blue
同じ街を歩くのに　涙が落ちる　So Blue

「ここにいるよ」作詞：有山じゅんじ
雲ひとつない空　青い空が
こんなに苦しいと　思ってなかった

いるべき人がいなくなる、いつもと同じように過ごせなくなる、
いつもと同じ風景に見えなくなる。それは、とても辛い事。
こうやって、
昨日も、今日も、明日も、
いつもと同じようにブログが書ける。
それは、とても幸せな事なのかもしれません。

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