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乾くるみ「イニシエーション・ラブ」。 [本]

百田尚樹さんの「永遠の0(ゼロ)」もそうだったけど、
これも、本屋さんで見かけた本。内容のことも作家さんのことも
何も知らずに、帯に書かれていたコピーに、キャッチされて
買ってしまいました。コピーを書くのが仕事だけど、
コピーにつられやすい人間だなあ、とつくづく思います。
で、その帯には「評判通りの仰天作。必ず二回読みたくなる小説など
そうそうあるもんじゃない」と書かれていました。
小説って、二回も読みませんよね。私の場合、読んでみようかなと
思ったことはあるけど、二回読んだ小説はない。それをするなら、
他の小説を、と思ってしまいます。
ものすごく挑戦的なコピーだなあ。
よ〜し、もう一回読みたくさせてもらおうやないかい、
な〜んて感じで買ったんですけど。

読みはじめてみると、中身はほのぼのとした恋愛小説。
昔の表現でいうと胸がキュンとするようなストーリーですね。
キライなジャンルではないし、主人公にも好感が持てる。
とても読みやすい小説だなあ、と感じました。
で、あっという間に最終章へたどりついたんですが、
読後の感想は、
!!!???って感じでしょうか。
正直、どういうことか、よくわからなかったんです。
その後、解説でヒントみたいなものが列挙されていて、
それを読んで、あ〜そういうことか、とちょっと納得。
でも、なんか気持ち悪いなあと思って、
ネットで、検索すると、この小説の謎を解説しているブログが
あって、それを読んですべてがわかりました。

この小説を理解できなかった人は、もう一度読んで
理解しようとするでしょうし、
理解できた人は、また新たな視点で
別の小説として楽しめるでしょうし、
いずれにしろ、二度読みたくなるってわけですね。
ミステリー小説と書かれていますが、
仕掛け満載の恋愛(青春)小説って印象です。

まいりましたw
もう一度、読みたくなりましたし、
絶対に読みますw




イニシエーション・ラブ (文春文庫)

イニシエーション・ラブ (文春文庫)

  • 作者: 乾 くるみ
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2007/04
  • メディア: 文庫



イニシエーション・ラブ (ミステリー・リーグ)

イニシエーション・ラブ (ミステリー・リーグ)

  • 作者: 乾 くるみ
  • 出版社/メーカー: 原書房
  • 発売日: 2004/03
  • メディア: 単行本



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