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ボブ・ディランの頭のなか。 [音楽(ボブ・ディラン)]

「ボブ・ディランの頭のなか」。
ボブ・ディランが脚本・主演を努めた映画のタイトルです。
映画らしからぬというか、
なんでこんなタイトルにしたんだろう、と最初は思いました。
これじゃ、ヒットしないだろう。
原題は「MASKED AND ANONYMOUS」。
「仮面をかぶって、匿名で」、
みたいな意味なんでしょうが、
邦題とはかなりかけ離れている。
ボブ・ディランの文字も、まったくない。

でも、見終わって、このタイトルが正解だと思いました。
少なくともボブ・ディランという冠は絶対付けるべき。
ボブ・ディランファンのための映画であるという事を
最初に知らせておくべきだと思いました。
ジェフ・ブリッジス、ペネロペ・クルス、ジェシカ・ラング
クリスチャン・スレーター、ミッキー・ローク、エド・ハリスなど
豪華キャストの映画なんですが、ストーリーはおもしろくないし、単調。
はっきりいってディランファン以外が見ると辛い映画だと思います。
だから、ファンのための映画だよ、と知らせておくべきだと。
ファンだけをターゲットにするなら、「頭のなか」という
意味深なタイトルがいいですよね。

ふつうの映画として見るとつまらない。でも、逆にボブ・ディランの
ファンなら必見の映画だと思います。オープニングの
「My Back Pages」(真心ブラザーズ)をはじめ、
世界各国のミュージシャンがカバーしたディランの楽曲が
次々と流れてくる。ディラン自身が歌う
ライブシーンも、ふんだんに盛り込まれています。

そして、詩的な言葉にあふれるセリフの数々。
そのまま詩になりそうなセリフがいたるところに出てきます。
これは、ディランの詩の世界をつなげて
映像化したような作品。
「頭のなか」という邦題をつけた理由は、ここにあると思います。
ストーリーを追って見るというよりも、
言葉、音楽、映像というパーツパーツを
楽しむための映画かもしれません。

DVDには特典機能があって、
井上陽水、みうらじゅん、山口隆(サンボマスター)の
3人が映像を見ながらトークするオーディオコメンタリーという
ものを楽しめるんですが、これがなかなかおもしろいです。


ボブ☆ディランの頭のなか コレクターズ・エディション

ボブ☆ディランの頭のなか コレクターズ・エディション

  • 出版社/メーカー: 松竹ホームビデオ
  • メディア: DVD



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