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「あれ」って何だ? [音楽(忌野清志郎)]

あるSNSのコミュニティでRCサクセションの曲「つきあいたい」が
話題になっていました。この歌詞、吉本隆明さんが絶賛した事で
有名ですよね。清志郎さんらしい、独特の言葉使い。風刺を込めた
強烈なメッセージ。そして話題になったのが、歌詞の中に出てくる
「あれ」という言葉。聴く人によって、いろんな意味にも取れる
「あれ」を使ったことを吉本さんは絶賛したのかもしれません。

「つ・き・あ・い・た・い」作詞:忌野清志郎
もしオイラが偉くなったら
偉くない奴とはつきあいたくない
    (中略)
オイラがむかし世話になった奴でも
いくらいい奴でも つきあいたくない
だけどそいつが アレを持ってたら
俺は差別しないOh、つきあいたい
(全歌詞)

俺が偉い人間になったら、たとえ友だちでも、世話になったヤツでも、
つきあいたくない。でも、そいつが「あれ」を持っていたら、
つきあいたい。と、そんな内容。

いったい「あれ」ってなんなんだ?
そんな疑問をリスナーに投げかける歌詞。
最初、聴いたとき、単純にドラッグ関係かな?あるいはお金?
なんて考えましたが、逆説的に考えることもできる。愛情?正義?

この「あれ」という言葉、「偉くなったら」をどうとらえるかによって、
ずいぶん変わってきます。

音楽界を牛耳る大物になったら、そのへんのヤツらとは
つきあってられない。でも「あれ」を持ってたらつきあってやるよ。

偉い政治家になったら、友だち付き合いはできない。
「あれ」をもってる連中とのつきあいになるよ。

人々に尊敬される偉い人になったら、いくら友だちでも「あれ」を
もってないとつきあえないよ。

という感じで、この曲は、想像によって、いろんなストーリーを
思い浮かべることができる。それは、「あれ」という言葉を
歌詞につかっているからなんですよね。

この曲、後半では一転して、(おそらく)男女関係の
歌詞に変わります。これも、清志郎さんらしい。
ダブルミーニングですね、大人の。
「つきあいたい」のもうひとつの意味が明らかになる。
「つきあいたい」の「つき」は、「突き」。
「突きあいたい」です。たぶん。笑

リスナーにシニカルに問いかけて、パッと一転させる。
「なに、真剣に考えてんだよ、そんな歌じゃないんだよ、
 シャレだよ、シャレ」なんて清志郎さんの声が聞こえてきそうです。 
 お見事!



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akiko

ワタシ的には、アレはやっぱり、「アレ」かなぁ~♪
by akiko (2008-05-16 21:48) 

BRUCE06

akikoさん。
やはり「アレ」なんでしょうね。笑
by BRUCE06 (2008-05-19 10:22) 

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