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みんな誰かに支えられている。 [亡き娘のこと]

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「娘が残したメッセージ 2」 2007年09月20日 記

娘と過ごした一年八ヶ月。それを支えてくれたのは、
人のやさしさでした。
看護師さん、お医者さん、訪看さん、ヘルパーさん、
病院で知り合ったパパさん・ママさん、
まさに数えきれないほどの、やさしさと出会いました。
数多くの人たちが、仕事を越え、立場を越え、
私たちを励まし、勇気づけてくれた。そんな人たちの
支えがあって、過ごしてこれたのだと思っています。

そして、仕事面でサポートしてくれた人たちもたくさんいました。
娘は、いつ何が起こるかわからない状態、
言い変えれば、私は、急に仕事を
ストップするかもしれないコピーライター。
そんな人間に、不安がらずに、仕事を発注し続けてくれた人。
私の状況を考え、休日や夜遅くの仕事が避けられるように
スケジュールを工夫してくれた人。いざという時のために
代役を務めてくれるライターを用意してくれる人までいたのです。
そんないろんな人のおかげで、
仕事と育児・介護の時間を両立させることができました。

そして葬儀の時、
とにかく突然の事だったので、一部の人にしか
連絡しなかったのですが、
取引先の人たち、友人たち、看護師さんたち、訪看さん、
ヘルパーさん、保険師さん、
同じマンションの住人さん、管理人さん、
いろんな人たちが集まってくれました。
連絡した一部の人が、
あっちこっちに知らせてくれたのだと思います。

その後も、喪中の葉書を見た取引先の人から、
はげましの手紙をもらったり、
ある方はわざわざ電話をかけてくれて
「おつらいでしょう」と涙を流してくれました。

私は、いままで、やさしい人たちに囲まれて、
支えられながら暮らしてきた。
日々の仕事の中で、そのことに、
まったく気がつきませんでした。

不景気が続き、いろんな社会問題を抱える今の世の中。
聞こえてくるのは、ほとんどが暗いニュースです。
でも、いろんな善意ややさしさも、しっかりと
人の心に生きている。そういうことも次の世代に
伝えていかなければいけない、そんな気もするのです。


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