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年賀状を送れる、という幸せ。 [思ったこと]

毎年、この時期になると、「は〜、年賀状のアイデア、考えないと」
なんてため息をついてしまいます。プライベート用のものは
ふつうでいいんですが、仕事用のものはそうはいかない。
仕事が仕事だし、「おっ、さすがクリエーター」というものを
つくって、イメージアップ、新しい仕事につなげようと考えてしまうんです。
ほんとは誰も年賀状なんかに注目していない。それは、
わかってるんですけどね、でも、ほんの少しは工夫がないとな〜なんてね。
そして、できあがったらできあがったで、そこから宛名書きや、
ひと言コメントが待っている。ふつうのハガキでつくった場合は、
さらに切手を貼る作業もあります。かなりめんどうなものですよね。

しかし、年賀状をつくれる、出せるということは、ほんとは
とても幸せなことだと思います。それを痛感したのは、
娘を亡くした年でした。その年に、子供を持つ親なら誰でもやる、あれ。
そうです、あれ。子供の写真入りの年賀状を、つくろうとしていたのです。
娘が生まれた直後の年賀状は、娘がNICU(新生児集中治療室)に
入院していたので、年賀状どころじゃなかった。
鼻にチューブを入れている痛々しい写真を使うわけにもいきません。
次の年、退院が実現して、いい写真もいっぱい撮れるようになった。
だから、娘のお披露目も兼ねて、かわいい年賀状をつくろうと、
夫婦で楽しみにしていたのですが、それは叶いませんでした。
子供を亡くすという経験をする方は、そんなに多くはないと
思いますが、年を重ねるうちに、年々喪中ハガキを受取る数が
増えるようになります。相手の方の親だったり、兄弟だったり、
あるいは本人の死を伝えるものだったりすることもあります。
年賀状を出せるということは、その本人、そして家族が
元気である証。それを考えると、年賀状を出せるって
幸せなことなんだよな、と思います。

昨年の年賀状の広告キャンペーン、
「年賀状は、贈り物だと思う。」というコピーが話題になりましたが、
なるほどな〜なんて思いました。忘れていた視点ですよね。
私が、こういう仕事を依頼されていたら、
「年賀状を送れる、という幸せ。」なんて書いてしまったかもしれない。
でも、これは、あまりいいコピーじゃないですね。笑
年賀のイメージには暗すぎるし、喪中葉書に縁遠い若い世代には
届かないでしょう。
さあ、今年もいろんな人に贈り物をしよう。幸せであることを喜びながら。



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akiko

幸せ・・・・そうですね、幸せなんですね☆
デザイン考えるの大変だけど、幸せなプチ苦労です。
by akiko (2008-12-03 14:32) 

BRUCE06

かなりめんどうですけどね。笑
でも、家族が元気な証ですから。

今、ウンウン言いながら
アイデア考えています。笑


by BRUCE06 (2008-12-03 16:01) 

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