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ありがとう、清志郎。 [音楽(忌野清志郎)]

GWのイベントとして毎年必ず足を運ぶ「祝春一番コンサート」。
しかし、こんな気分で迎えるのは、はじめてのことだった。
清志郎、死去。朝、読んだ新聞記事が頭から離れない。

会場に入ると、いつもとおなじ、空気がそこにあった。
あたたかいサウンドと
自由な雰囲気、そこに沈痛なムードはまったくない。
会場で見かけた清志郎さんとゆかりのある人たち、
舞台監督の福岡風太さん、RCのコーラスを努めた金子マリさん、
フルートを一緒に練習したという有山じゅんじさん、
そんな人たちの表情もいつもと変わらない。
飛び入りあり、即興あり、のいつもの「春一」が過ぎていく。

ある出演者が「きょうは虹が出てるそうですよ」と、ひと言。
で、空を見上げてみると、不思議なものが見えた。
雨上がりでもないのに、青空にはっきりと虹。
しかも輪の外側にもうひとつ輪があるというダブルレインボー?。
東京でも見えたそうだが、大阪の空にもはっきりと
かかっていた。清志郎さんのメッセージなのかな。

コンサートも終盤にさしかかった頃、
「次は、有山じゅんじ」、
福岡風太さんの紹介で有山さんが出てくると、
場の空気が一変した。
いつものレイドバックした
有山さんの雰囲気ではない。きょうはエレキだ。
バックバンドはドラムとギター、
そしてベースは、出演者リストにはなかった藤井裕さん。

大音量で演奏がはじまる、
曲は、加川良さんの「戦争しましょう」、
とにかく裕さんの演奏がすさまじかった、
怒ったような表情で
ベースを弾く、そして叩く。
有山さんのギターも激しい。
そんな二人の姿を見ていて、目頭が熱くなる。
まわりを見ると、涙を流しているお客さんもいた。
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途中、急遽、加川良さんが飛び入り。
歌う、そしてシャウトする。
加川さんは、もどるときに、
裕さんのカラダを何度も何度も
ポンポン叩いていた。「元気出せ!」、
というメッセージなんだろう。
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そんな熱い熱い演奏の後、バンドのメンバーが
引っ込んで、ステージには有山さんと藤井裕さんが残った。
清志郎の曲、やるんだろうな、と感じて
涙が止まらなくなった。

「大好きな曲を、やります」という紹介で、
二人が歌ったのは、デイ・ドリーム・ビリーバー。
ギターのイントロが聞こえてきた瞬間、
まさに号泣してしまった。




演奏が終わったあと、「ありがとう、清志郎」と有山さん。
風太さんも同じ言葉を繰り返した。

そうだな、清志郎さんからは、
いろんなものをもらった。ありがとう。
今年の春一、行って良かった。
心からそう思った。


清志郎さんは、素晴らしきミュージシャンであり、
ロックアーティストだ。
そして、なによりも素晴らしい父親だと思う。
親バカで子煩悩で、子供はかわいい〜と
人前で堂々と公言する。

そういう父親としての清志郎さんが大好きだった。
だから、東京の葬儀は行かない。
行ってる場合じゃない。その日は家で、
子供をおもいっきり抱きしめてやろうと思う。



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PANDA

清志郎さんがいなくなってしまってから
気づかされたことがあります
”夢を忘れずに・・・”っていつも
清志郎さんがメッセージを発信してくれていたのは
”生きている意味を忘れずに”って
いうことだったんだと
わたしも葬儀には行きません
清志郎さんはわたしの胸の中で
みんなの胸の中でずっと生きていますよね
by PANDA (2009-05-07 22:07) 

BRUCE06

清志郎さんの音楽から
そして言動から、
いろんなメッセージを
もらいました。
大切にしていきたいです。
by BRUCE06 (2009-05-08 10:40) 

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