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父が残してくれた本(その3)山本一力「大川わたり」。 [本]

父は時代劇が好きでした。映画館へ出かけてたのかどうかは
知りませんが、テレビでは、「水戸黄門」「遠山の金さん」
「大岡越前」は、ずっと見ていたような記憶があります。
年を重ねて時代劇が好きになったのか?
時代劇が好きな世代だったのか? どっちなんだろう?
昔の映画は時代劇が多かったような気がするし、そういう
世代だったのかもしれませんね。小説もそういうジャンルが
好みだったようで、池波正太郎さん、藤沢周平さん
などの本が書斎にたくさん残されていました。

私は、どちらかというと時代劇は苦手なジャンル。
とくに小説は、ほとんど読んだ事がありませんでした。
その理由は、難しいってイメージがあるんですよね。
昔の言葉使いとか多そうで、なんとなく敬遠してました。
でも、こんなにたくさんあるのだから、一冊ぐらいは、と
手にしたのが、山本一力さんの「大川わたり」。

作家さんについての知識はゼロだったんですが、
裏表紙に直木賞作家と書かれていたので、
おもしろいのかなと、ww
で、読みはじめてみると、
古くさい言葉が出てくるというわけでもなく、
その世界にスーッと入れて、スイスイ読める。
ストーリーがおもしろいからなんでしょうが、
あっという間に読み終えました。

舞台は江戸時代の下町。老舗呉服屋で再出発する
元大工の銀次の生活を描く、人情味あふれる物語。
展開が強引なところもあるな、
と感じましたが、おもしろい小説でした。
ちなみに、「大川わたり」は、山本一力さんが、
自身の処女作に加筆・訂正することで完成した
長編時代小説だそうです。



大川わたり (祥伝社文庫)

大川わたり (祥伝社文庫)

  • 作者: 山本 一力
  • 出版社/メーカー: 祥伝社
  • 発売日: 2005/04
  • メディア: 文庫






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