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父が残してくれた本(その7)姉小路祐「法廷戦術」。 [本]

姉小路祐。この作家さんは、名前も知らなかった。
ネットで調べてみると、山村美紗、西村京太郎らに続く
2時間ドラマの主要原作者とのこと。
有名な方だったんだ。

元司法書士だそうで、司法にスポットをあてた推理小説、
ミステリー小説、法廷ものが得意だそうだ。
で、「法廷戦術」も、そういう短編集。
父が亡くなった後、残してくれた本を
どんどん読んでいるが、このジャンル、そして
短編集が好きだったようだ。

この作家は、父の後輩でもある。
プロフィールを見て、そのことを知って
本を買ったのだろうか?

そういえば、父はその母校で
教壇にも立っていた。
というわけで、
もしかすると、この作家さんは、
父を知っていたかもしれない……
そんなことを思いながら、
読んでみた。

この人の文章は、すごく読みやすい。それを一番最初に感じた。
内容は、法廷をテーマにした6つのショートストーリー。
どの話も、どんでん返しが用意されていて
おもしろい。元司法書士ということで、
リアリティを追求した、ちゃんとした法廷ミステリー
といえるのだろう。ただ、いわゆるアッと驚くような
ストーリー展開はなかった。もう少し、話として
無茶をやってもいいのではないかとw
まあでも、ファンの人は、そのきちんとした
所がいいんだろうな。
あと何冊か、そして長編を読んでみたいと思った。



法廷戦術 (講談社文庫)

法廷戦術 (講談社文庫)

  • 作者: 姉小路 祐
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2005/11/15
  • メディア: 文庫







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