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70年代アメリカ映画。 [映画]

最近、朝日新聞の夕刊で、
「バック・トゥ・ザ・シネマ」(朝日ベストテン50年)という
タイトルで、過去の映画が紹介されています。
先週は、73年から77年。そのベストファイブに選ばれているのは
ほとんどがアメリカ映画でした。70年代は、アメリカ映画がもっとも
元気で、おもしろかった時期のような気がします。

73年の一位は、「ジョニーは戦場へ行った」。
戦場で四肢や聴覚、声を失った兵士の物語。数年前にビデオで
見ましたが、かなり衝撃的な内容ですね。二位は「スケアクロウ」。
アルパチーノ、ジーンハックマン主演のロードムービー。
五位にランクインしている「ポセイドンアドベンチャー」も、
ジーンハックマン主演、リメイクされた「ポセイドン」より、
ずっとずっとおもしろい。「ポセイドン」も見たんですが、
あまりの出来の違いにがっかりしました。

74年の一位「スティング」。これは、まさに70年代のアメリカ映画を
代表する秀作だと思います。そして、ストーリーを読んだりプレビューを
詳しく見たりしてはいけない映画。30年代のシカゴが舞台の詐欺師の映画で、
前知識としては、その程度で充分。先入観なしに見た方が
楽しめる映画です。

76年の一位「カッコーの巣の上で」。自分が見た数々の映画の中で
ベストテンに入る映画のひとつ。Mフォアマン監督、ジャックニコルソン主演。
精神科病院の非人間的な管理体制に反発する男と、
病院との戦いを描いた映画。はじめて見た時は、大泣きしました。
ただ、この映画、昔、友だちにすすめたのですが、その友だちは
「つまらん。なにがいいのか全然わからん」との事。
人によって感じ方はいろいろなんですよね。笑
この映画、とても重要なシーンがあるんですが、そのシーン、
小さな画面で見ると少しわかりにくいような気がします。
そのシーンでショックを受け大きな感動へとつながるんですが、
それがわからないと、つまらない映画になってしまうかも。
できるだけ大画面で見て欲しい映画です。
二位の「タクシードライバー」。この映画も好きです。
どこにでもいるような不器用な男。ベトナム戦争帰還兵の物語。
非常に衝撃的な映画です。


スティング スペシャル・エディション

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  • 出版社/メーカー: ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン
  • メディア: DVD



カッコーの巣の上で

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  • 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
  • メディア: DVD



タクシードライバー コレクターズ・エディション

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  • 出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
  • メディア: DVD



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人生の寄り道。 [映画]

きょうは、おすすめ映画のご紹介です。
「サイドウェイ」は、ここ数年で見た映画の中で特にお気に入り。
WOWWOWで放映されたのを見たのですが、どうしてももう
一度見たいと思い。DVDを買いました。
中年男2人のロードムービーなんですが、この2人が対照的。
かたや離婚のショックから立ち直れない小説家志望の教師。
そしてもう一人が結婚を一週間後に控えたモテモテの元テレビ俳優。
教師は、失意の中、自分探しの旅をする。友だちは、結婚前に
ハメをはずそうと異性のことしか頭にない。目的も境遇も違う
おじさん2人が繰り広げる「人生の寄り道」を描いた映画です。
感動で涙がこぼれるような映画ではありませんが、
味わい深い秀作です。ワイン好きな方にもおすすめ。

カリフォルニア、ワインロード、
人生が熟成していく贅沢な寄り道、サイドウェイ。



サイドウェイ (特別編) (ベストヒット・セレクション)

サイドウェイ (特別編) (ベストヒット・セレクション)

  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
  • メディア: DVD



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消えない事実。 [映画]

世の中、ほんとベンリになったと思う。
写真の修整なんてかんたんにできてしまう。
広告の仕事をやっていると、
いろんな芸能人の写真を目にする事があるんですが、
顔のシワなんて、今やパッと消す事ができるんですよね。

でも、昔はそうではなかった。映画なんか
映ってはいけないものが映っていたりする。
ごまかすことができなかったんでしょうね。
有名なのは、スティーブマックイーン主演の
「パピヨン」。一番大切なラストシーン。
主人公が海の中を泳いでいくシーンで、
海中でスタンバイして、泳ぐのをサポートしている
姿が映ってしまっている。なかなかいい映画だけに
こういうのは、残念です。

そのスティーブマックイーンの空手の師匠、
ブルースリーの「燃えよドラゴン」でも、
鏡の部屋での決闘シーンに、カメラ(小道具だったかな?)が
映っていたような記憶があります。
まわりが鏡ばりだと、いろんなものが映ってしまう。当時の技術では
どうしようもなかったのかもしれません。
そして「トリビアの泉」でも取り上げられたのですが、
劇中の戦闘シーンで、爆笑しているエキストラが映ってしまっています。

ブルースリーといえば、しょこたんが彼の大ファンなんですね。
全然知りませんでした。ブルースリーの魅力を知るのなら
なんといっても「燃えよドラゴン」。彼の他の主演作とは、
かなりレベルが違う。非常によくできた映画だと思います。

アメリカとの合作だったこの映画、ブルースリーにとって
ハリウッドで大ブレイクする大きなチャンスだったと思われます。
だから、ひとつの賭けに出たのではないか。
限界の限界まで体を鍛え上げ、最高の肉体美を見せよう、
自分のテンションを最高に高めて演技しよう、と
そんなことを考えたのではないかと思います。
それを実現するために、
ひょっとしたら禁断の手まで使ったのではないでしょうか。
ブルースリーの突然死、いろんな説がありますが、
この映画となんらかの関係があるようにも思えます。

鬼気迫る演技、悲壮感さえ漂う鍛え上げられた肉体。
(映ってはいけないものも映ってますが…)笑
ブルースリーの魅力のすべてを伝える映画です。



ディレクターズ・カット 燃えよドラゴン 特別版

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  • 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
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燃えよドラゴン (Blu-ray Disc)

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  • 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
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優しい男と怒れる男。 [映画]

裁判員制度が、来年5月21日からスタートするようです。
この制度、陪審員制度と似ているようですが、大きな違いがあります。
陪審員制度は、陪審員が有罪無罪を決めるものの、量刑は裁判官が決定。
裁判員制度は、裁判員が裁判官と対等の立場で、有罪無罪の判定から
量刑までを共に決めるというものです。
この制度、反対を唱えている方も数多いようですが、どうなるんでしょう。
もし、自分が選ばれたら…。う〜ん[あせあせ(飛び散る汗)]

日本に陪審員制度があったら、
そんなテーマで作られた映画がありましたね。
三谷幸喜脚本、中原俊監督の「12人の優しい日本人」。
どんでん返しに次ぐどんでん返しの
非常におもしろいコメディーなんですが、
日本に、こんな制度なんてありえない、
と思っていたから楽しめたのかもしれません。
逆にいえば、今見るとまったく違う見方が
できるかもしれない。

その元になっているのが、
アメリカ映画の名作中の名作、
法廷映画の最高傑作と言われる
シドニールメット監督の「十二人の怒れる男」。
こちらは陪審員制度が根付くアメリカで作られた映画。
陪審員制度に対するさまざまなメッセージが
込められているような気がします。



12人の優しい日本人

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  • 出版社/メーカー: パイオニアLDC
  • メディア: DVD



十二人の怒れる男

十二人の怒れる男

  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
  • メディア: DVD



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