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父が残してくれた本(その2)。小杉健治「父と子の旅路」。 [本]

父は、この作家さんが好きだったのかな。
実家の父の部屋から、またまた小杉健治さんの小説が
出てきたので、続けて読むことにしました。
タイトルは「父と子の旅路」。前に読んだ、
「絆」もそうでしたが、これも裁判をテーマにした小説。
推理小説というジャンルになるのかな。
法廷も舞台にはなってますが、そこでのやりとりが
メインではないので、法廷ものとは
呼べないかもしれません。

で、感想としては、ものすごくおもしろい。
そして感動。過去に読んだ推理小説と比較しても、
おもしろさではかなり上位にきます。
個人的には「絆」よりも好き。

これは、我が子のために無実の罪で死刑囚になった
父親の物語。無実でありながら、ある秘密を守るために
沈黙を貫き死を待ちます。
父が我が子に注ぐ無償の愛が、そこに込められたテーマ。
何があっても、命をかけてでも、子どもだけは守る。
親は、そう思いますよね。育児中のお父さんに
おすすめの一冊かもしれません。
「絆」もそうですが、この方の小説は、根底に
決してゆるぐことのない人間愛があるんですね。

ストーリー展開も見事だと感じました。推理小説をたくさん読んでる方なら
わかるのかもしれませんが、私には、その真相が読めませんでした。
だから、それがあかされた瞬間、「え〜〜〜」と
声を出してしまいました。それ以降、すこしリアリティに
欠ける部分が出てくるのが気になったんですけど、
まあでもおもしろいです。

あんまりおもしろかったんで、友人に無理にでも貸そうかと
思っていますww で、感想を聞きたい。
でも、本当は、これを読んだであろう父と
語り合いたかった。




父と子の旅路 (双葉文庫)

父と子の旅路 (双葉文庫)

  • 作者: 小杉 健治
  • 出版社/メーカー: 双葉社
  • 発売日: 2005/06
  • メディア: 文庫





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マザコン、読みました。 [本]

子どもができると、親になる、父になる。
すると、いろいろと変わるんですよね。
わかってくる、いろんなことが。
そして、やさしくなりますね、
見方も変わる。特に自分の親に対して。
月並みな表現だけど、ありがたみがわかるというか。

その逆に、過去をふりかえって
あのとき、うちの親は、
親としてダメだったんじゃないの?
みたいな部分も見えてくる。
良くも悪くも親がしてきたことが
参考になるというか。

親でもあり、子でもある自分。
自分の子どもと接しながら、子どもとして
親に接する。親との接し方も変わった
ような気がします。
男はみんなマザコンなんて
言われたりしますが、
マザコン度はアップするんじゃないかな?

で、長い前置きはこのへんにして本の話。
角田光代さんの「マザコン」を読みました。
元々読書好きなんですけど、小説読むのは久しぶり。
リーディンググラス購入を記念しての第一冊目
というわけです。

内容は、母と娘、母と息子を題材にした短編集。
なんというか、かなりヘビーな内容でした。
子どもの目線でいろんな母が綴られていますが、
女性独特の感性というか視点なんでしょうね、男の
私にはピンとこない部分も。
読後の感想は、男性と女性では、かなり
違うんじゃないでしょうか。

実は、この文庫本、本屋さんで
表紙につられて買ったんですよね。
それが、これ。
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かわいいでしょ。

ちなみに、単行本の表紙は、こちら。
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内容からすると、こっちの表紙の方が
合ってるように思いますけどw
まあでも、おもしろい本です。





マザコン (集英社文庫)

マザコン (集英社文庫)

  • 作者: 角田 光代
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2010/11/19
  • メディア: 文庫



マザコン

マザコン

  • 作者: 角田 光代
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2007/11/04
  • メディア: 単行本



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子どもの本屋さんがすすめる、子どもの本ロングセラーランキング。 [本]

自分用のメモ、覚え書きみたいなものだけど。
子どもの本屋さんがセレクトした、子どもの本のロングセラー
(25年以上読まれ続けている本)
ランキングが朝日新聞に掲載されていたので。

子どもの本屋さんが選んだロングセラーランキング

絵本編

1 ぐりとぐら 3歳から
野ネズミ「ぐり」と「ぐら」の物語。ぐりとぐらは、
いろんなシリーズがあって、うちには
「ぐりとぐらのあいうえお」があります。
3歳からとなってますが、もう少し小さい子でも大丈夫かも。

2 三びきのやぎのがらがらどん 4歳から
北欧の昔話絵本。3匹のヤギと、トロル(おに)との対決の物語。
擬音が多いので、子どもは喜ぶのだそうです。

3 もこ もこもこ 0歳から
これも、うちにあります。谷川俊太郎さんの作品。

4 いない いない ばあ 0歳から
赤ちゃんが大好きな本。はじめての絵本にぴったりです。

5 しろくまちゃんのほっとけーき 0歳から
「こぐまちゃんえほん」シリーズのなかでも、
特に人気の1冊だそうです。こぐまちゃんはうちの子も好き。
図書館で時々借りてきます。

6 からすのパンやさん 4歳から
80種類以上ものパンが描かれた、楽しいパンの絵本。

7 ちいさいおうち 4・5歳から
都市化していくおうちの、ちょっぴりせつないお話。

8 はらぺこあおむし 3歳から
くいしんぼうのあおむしのお話。仕掛けが楽しい絵本です。

9 わたしのワンピース 3歳から
お花畑を歩けば花柄、雨が降れば水玉。ウサギが着ている
不思議なワンピースの話。

10 おおきなかぶ 3歳から
ロシアの民話。



読み物編

1 エルマーのぼうけん 小学校低学年

2 長くつ下のピッピ 小学校中学年

3 大どろぼうホッツェンブロッツ 小学校中学年

4 星の王子さま 小学校高学年

5 いやいやえん 小学校低学年

6 ふらいぱんじいさん 5歳から

7 モモ 小学校高学年

8 ちいさいモモちゃん 小学校中学年

9 魔女の宅急便 小学校高学年

10 くまの子ウーフ 小学校低学年


朝日新聞12/18ーワクワク伝えたいなより引用




続きを読む(Amazon商品リンク)


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2010年上半期、絵本ランキング。 [本]

Amazonの2010年上半期の絵本ランキングです。
本は、音楽関係のもの以外まったく買ってないんですけど、
絵本はよく読んでます。もちろん、読み聞かせですけど。

買ったり、おさがりをもらったり、図書館で借りてきたり、
いままでいろんな絵本を目にしているんで、
このランキングすごく興味あります。
おとなの本のランキングはまったく興味ないのに、
すっかり父親だなあww
じゃ、ランキングの方を。自分のメモ替わりでもありますけど。


1位 おつきさまこんばんは

これは、知らないなあ。でも1位にランクインした本だから、気になるなあ。
表情を変えていくお月さまの物語。ロングセラー「くつくつあるけのほん」
シリーズの1冊だそうです。

おつきさまこんばんは (福音館 あかちゃんの絵本)

おつきさまこんばんは (福音館 あかちゃんの絵本)

  • 作者: 林 明子
  • 出版社/メーカー: 福音館書店
  • 発売日: 1986/06/20
  • メディア: 単行本





2位 かいじゅうたちのいるところ

モーリス・センダックの代表作。今世紀最高の絵本と讃える人も
いるようです。おとなも一緒になって楽しめる絵本。

かいじゅうたちのいるところ

かいじゅうたちのいるところ

  • 作者: モーリス・センダック
  • 出版社/メーカー: 冨山房
  • 発売日: 1975/12
  • メディア: 大型本





3位 じゃあじゃあびりびり

モノの名前と、それに関する音で綴られた絵本。
「クルマ、ぶーぶーぶーぶー」。「イヌ、わんわんわんわん」という
感じで続きます。今、図書館で借りてる本の一冊。おすすめです。

じゃあじゃあびりびり (まついのりこのあかちゃんのほん)

じゃあじゃあびりびり (まついのりこのあかちゃんのほん)

  • 作者: まつい のりこ
  • 出版社/メーカー: 偕成社
  • 発売日: 2001/08
  • メディア: 単行本





4位 がたん ごとん がたん ごとん

これは我が家にあります。うちの子のちょっと前の
お気に入りの一冊。いろんなものを乗せて走る
汽車のショートストーリー。作者は、安西水丸さん。

がたん ごとん がたん ごとん (福音館 あかちゃんの絵本)

がたん ごとん がたん ごとん (福音館 あかちゃんの絵本)

  • 作者: 安西 水丸
  • 出版社/メーカー: 福音館書店
  • 発売日: 1987/06/30
  • メディア: 単行本





5位 とけいのほん1

これは知らない絵本。ちょっと大きい子の絵本かな?
時計の読み方を教える本のようです。

とけいのほん1 (幼児絵本シリーズ)

とけいのほん1 (幼児絵本シリーズ)

  • 作者: まつい のりこ
  • 出版社/メーカー: 福音館書店
  • 発売日: 1993/03/15
  • メディア: ハードカバー





6位 いないいないばあ

これは、赤ちゃんが大好きな絵本ですよね。もちろんうちにも
ありますし、今でもこの本で遊んだりします。
子どもの笑顔が見たいなら、まずはこの本。

いないいないばあ (松谷みよ子あかちゃんの本)

いないいないばあ (松谷みよ子あかちゃんの本)

  • 作者: 松谷 みよ子
  • 出版社/メーカー: 童心社
  • 発売日: 1967/04/15
  • メディア: 単行本





7位 きんぎょが にげた

逃げた金魚を探すという絵探しの本。親子で一緒に遊びながら読めるので
楽しいです。うちの子のお気に入りの一冊。

きんぎょが にげた (福音館の幼児絵本)

きんぎょが にげた (福音館の幼児絵本)

  • 作者: 五味 太郎
  • 出版社/メーカー: 福音館書店
  • 発売日: 1982/08/31
  • メディア: 単行本





8位 しろくまちゃんのほっとけーき

これはまだ読んでません。しろくまが、お母さんと一緒にホットケーキを
作るお話。ロングセラーを続ける「こぐまちゃんえほん」シリーズの
なかでも、特に人気の1冊だそうです。

しろくまちゃんのほっとけーき (こぐまちゃんえほん)

しろくまちゃんのほっとけーき (こぐまちゃんえほん)

  • 作者: わかやま けん
  • 出版社/メーカー: こぐま社
  • 発売日: 1972/10
  • メディア: 単行本





9位 銀河鉄道の夜


清川あさみ、絵本シリーズ最新作。ビーズやクリスタルを配した絵で
綴られた宮沢賢治の名作。おとなのための絵本ですね。

銀河鉄道の夜

銀河鉄道の夜

  • 作者: 宮沢 賢治
  • 出版社/メーカー: リトル・モア
  • 発売日: 2009/11/26
  • メディア: ハードカバー





10位 ちか100かいだてのいえ

「100かいだてのいえ」シリーズ第2弾。たてに開く絵本だそうです。
この本もよく知りませんが、すこし大きい子向けかな?

ちか100かいだてのいえ

ちか100かいだてのいえ

  • 作者: いわいとしお
  • 出版社/メーカー: 偕成社
  • 発売日: 2009/11/11
  • メディア: ハードカバー





以上がベスト10。名作絵本は、時代を越えて、
ずっと読まれ続けているようですね。
世の中変わっても、子供たちの汚れのない心は
変わらず、ってことなんでしょうね。

個人的に好きな絵本「ころわんとしろいくも」は、
何位ぐらいに入るんだろう?






タグ:育児 絵本
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J. D.サリンジャーさん。 [本]

小説家のJ.D.サリンジャーさんが亡くなりました。というか
最近までご健在だったんですね。知りませんでした。
91歳だったそうなので、天寿を全うされたってことでしょうね。
「ライ麦畑でつかまえて」、「ナイン・ストーリーズ」
「フラニーとゾーイー」などなど、私も学生の頃、
この人の本をよく読みました。

謎が多いと言われた人でしたが、世界中の若者に支持され、
日本のサブカルチャーにも多大な影響を与えた人。
日本の漫画史上に残る名作「BANANA FISH」は、
ナイン・ストーリーズの短編のタイトルに
由来するんだそうです。

個人的には、「サリンジャー」という名を聞くと、
浜田省吾さんの曲「僕と彼女と週末に」が
思い浮かびます。曲中の語りの部分でサリンジャーの
名前が出てくるからです。

 彼女は、彼女の勤めてる会社の嫌な上役のことや
 先週読んだサリンジャーの短編小説のことを話し、
 僕は、今度買おうと思ってる新車のことや
 二人の将来のことを話した
(僕と彼女と週末に:作詞 浜田省吾より)

youtube/僕と彼女と週末に

で、その曲と歌詞の世界観が似ている、
「Before The Deluge」を連想したりもします。

youtube/Jackson Browne - Before The Deluge


伝説といわれるほど著名な作家で、
本も売れ続けているのに、
作品数はとても少ない。それだけ偉大な
作品だったのかもしれませんね。


ライ麦畑でつかまえて (白水Uブックス)

ライ麦畑でつかまえて (白水Uブックス)

  • 作者: J.D.サリンジャー
  • 出版社/メーカー: 白水社
  • 発売日: 1984/05
  • メディア: 新書



ナイン・ストーリーズ (新潮文庫)

ナイン・ストーリーズ (新潮文庫)

  • 作者: サリンジャー
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 1986/01
  • メディア: 文庫



キャッチャー・イン・ザ・ライ

キャッチャー・イン・ザ・ライ

  • 作者: J.D.サリンジャー
  • 出版社/メーカー: 白水社
  • 発売日: 2003/04/11
  • メディア: 単行本



翻訳夜話2 サリンジャー戦記 (文春新書)

翻訳夜話2 サリンジャー戦記 (文春新書)

  • 作者: 村上 春樹
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2003/07/19
  • メディア: 新書



Banana fish (1) (小学館文庫)

Banana fish (1) (小学館文庫)

  • 作者: 吉田 秋生
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 1996/12
  • メディア: 文庫








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その名も、「オヤバカちゃん」。 [本]

映像ディレクターの田野隆太郎さんと、カメラマンの村上浩次郎さんが制作した

親バカ写真集「オヤバカちゃん」が、話題になっているようです。

わが子の写真を上手に撮りましょう!!という

よくあるコンセプトではなく、もっと楽しい写真をつくりましょうという提案本。

コラージュや合成でつくった、おもしろ写真が収められているそうです。
(参考/エキサイトニュース)



子どもが生まれると、親は子にメロメロ。かわいい我が子をお気に入りの風景と合成して、家族で写真を楽しんでみませんか? 巨大になった我が子が街をのし歩いていたり、鯉のぼりと一緒に空を飛んでいたり……。まったく新しい写真の遊び方を提案する1冊です。デジカメが主流になった今こそ、手軽にできる楽しい合成写真で、ひと味違う年賀状を送ってみてはいかがでしょうか。(Amazon内容紹介より)





オヤバカちゃん。

オヤバカちゃん。

  • 作者: 田野 隆太郎
  • 出版社/メーカー: ピエブックス
  • 発売日: 2009/10/10
  • メディア: 単行本



タグ:育児 親子
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きょうから、Amazonの本が送料無料。 [本]

Amazonが、きょうから11月4日まで「本 全品配送料無料キャンペーン」を

実施。従来は1500円以上で無料でしたが、期間中に注文すれば、

送料無料で届けてくれるそうです。

(ただし包装料、代引き手数料は別途。マーケットプレイスでの

ご注文の場合、出品者が販売、発送する商品は対象外だそうです。)

ピクチャ 1.png



「この機会にどうですか?」

というわけで、過去に紹介した1500円の本のリンクを。



●つらくなったら、読んでください。


一編の詩があなたを強く抱きしめる時がある

一編の詩があなたを強く抱きしめる時がある

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: PHPエディターズグループ
  • 発売日: 2007/03
  • メディア: 単行本




●血のつながらない母と子の親子愛(絵本)。


やさしいライオン (フレーベルのえほん 2)

やさしいライオン (フレーベルのえほん 2)

  • 作者: やなせ たかし
  • 出版社/メーカー: フレーベル館
  • 発売日: 1982/01
  • メディア: -




●名前の数だけドラマがある。(1500円以上ですが)


いい名

いい名

  • 作者: 「いい名」取材チーム
  • 出版社/メーカー: 子どもの未来社
  • 発売日: 2007/10
  • メディア: 単行本




●爆笑育児日記(これも1500 OVERだけど)


俺だって子供だ!

俺だって子供だ!

  • 作者: 宮藤 官九郎
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2008/10
  • メディア: 単行本






amazon.co.jp/本-和書 配送料無料キャンペーン



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やさしいライオン、今なら買えます。 [本]

アンパンマンの産みの親、やなせたかしさん。今年90歳に

なられたそうですが、お元気ですね。睡眠は6時間、

今も膨大な量の仕事をこなしてるんだそうです。

7月には、アンパンマンが、“最もキャラクターの多いアニメ”として

ギネス世界記録に認定されました。

もう一年以上も前になりますが、やなせさんの歌詞を

ブログで紹介ました

その時に、やなせさんの本で一番好きな絵本、

「やさしいライオン」を紹介したんですが、

入手困難ということで残念に思っていました。

ひょっとするとって思って、

amazon等、いろいろ調べてみると、おおっ”!

手に入るじゃありませんか。笑 

復刊ということなんでしょうか。

悲しくつらい物語ですが、

いろんなことを語りかけている名作だと思います。




やさしいライオン (フレーベルのえほん 2)

やさしいライオン (フレーベルのえほん 2)

  • 作者: やなせ たかし
  • 出版社/メーカー: フレーベル館
  • 発売日: 1982/01
  • メディア: -



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白石さん、中島さん。 [本]

先週の土曜日の朝日新聞「フロントランナー」で、大学生協の
白石さんのことが取り上げられていました。
白石さんは、東京農工大の販売担当だった頃、
学生が意見を書いた「ひとことカード」に、
ひとつひとつマジメに答えて、店に掲示してたのですが、
そのカードに書かれたユーモアあふれる回答が話題に。
学生がブログで紹介すると、その噂はどんどん広がって
「生協の白石さん」は有名人になったのです。

当時、こんなやりとりを、していたそうです。

学生:しゃけとば、置いてください
白石:「鮭とば」、ご存知ではない方も多いかと思われます。
   鮭を縦に細切りし、皮付きのまま塩や味を加え、
   乾燥させたもの。いわばビーフジャーキーの鮭版。
   酒好きの方の晩酌のおともに最適です。
   さて、そんな鮭とばですが、置けません。

学生:愛は売ってないのですか?
白石:どうやら、愛は非売品のようです。もし、どこかで
   販売をしていたとしたら、それは何かの罠かと思われます。
   くれぐれもご注意ください。

学生:牛を置いて!
白石:本日ちょうど職場会議が開かれたのですが、
   結果、牛は置けないと決議されました。即決でした。 
   申し訳ございません。
        (朝日新聞7月25日/フロントランナーより引用)

白石さんは、学生の要望が冗談であれ真剣であれ、    
きちんと答えていますね。そして、
上の1つめ3つめの答えは、「置けません」のひとことで
済むんだけど、それだけで済ませていない。
なにを伝えるか、も大切だけど、いかに伝えるか、
どう納得してもらえるか、も大切にしてるんですね。
政治家の問答じゃないけど、世の中、いいかげんな
受け答えが多い。そんな中、こういう白石さんの回答は、
とても新鮮に感じられたんでしょうね。
「生協の白石さん」は本になりましたが、
東京インターカレッジコープのWEBサイトで、
「ひとことカード」と同じやりとりを
はじめる予定だそうです。白石さんはブログも開設するんだとか。


この問答を読んでいて、思い出したものがあります。
中島らもさんの「明るい悩みの相談室」。
白石さんの、こういうやりとりとは違いますが、
空気というか、なにか共通点があるようにも思います。

「明るい悩みの相談室」、
あれは、ほんとうにおもしろかった。
ただおもしろいだけではなく、癒されました。
悩んでいることがバカらしくなってくる。
渇いた心に効く栄養剤でした。
朝日新聞に連載されていたのですが、
小学生からおじいちゃん、おばあちゃんまで
あらゆる世代の人が、楽しみにしていたコラムだと思います。
この伝説の人生相談、いまはもう
知らない人たちもいるんでしょうね。



生協の白石さん

生協の白石さん

  • 作者: 白石 昌則
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2005/11/03
  • メディア: 単行本





中島らもの特選明るい悩み相談室〈その1〉ニッポンの家庭篇 (集英社文庫)

中島らもの特選明るい悩み相談室〈その1〉ニッポンの家庭篇 (集英社文庫)

  • 作者: 中島 らも
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2002/08
  • メディア: 文庫



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東京ディズニーランドの感動ストーリー。 [本]

先日、新聞で、一冊の本を紹介した広告を目にしました。
本のタイトルは「最後のパレード」。
ディズニーランドでほんとうにあった
心暖まる話、33編を集めた本だそうです。

その広告には、「読んだ人の96%が泣いた。」
そんなキャッチフレーズが付けられていましたが、
そこで紹介されていた1編が
娘さんを亡くされたご夫婦の話。
う〜ん、
泣きますね〜、確かに。
娘の事が頭に浮かんで、すごくせつなくなってしまいました。笑
でも、買ってもいいかな、この本は。

その1編を、
全文転載するのも、まずいのかな?
でも、それは抜粋版のようだし、広告だから
いいでしょう。ということで転載します。


「天国のお子様ランチ」

  
 
 数年ぶりに主人とディズニーランドに遊びに行きました。

  
この日は、1年前に亡くした娘の誕生日であり命日でした。
娘はからだがとても弱くて、生まれて間もなくこの世を去って
しまったのです。主人とずいぶん長い間、深い悲しみに
くれました。助けてあげられなかったこと、なにひとつ我が子に
してあげられなかったことがいまでも悔やみきれません。
「子どもが生まれたら、ディズニーランドに連れて行きたい」という
夢を果たすこともできませんでした。そこで主人と話し、
その日は供養のために訪れたのです。

  
 家を出る前にガイドブックを見て、かわいいお子様ランチがあること
を知りました。それを娘にぜひ食べさせてあげたいと思い、
ワールドバザールに
あるイーストサイド・カフェに入ったのです。


 ところが、そのお子様ランチは8歳以下の子どもにしか
注文できないメニューだとわかってすぐにあきらめました。
ディズニーランドはとてもマニュアルがしっかりしているところだと
聞いていたからです。ただ事情だけでも知ってほしくて、
ついお店の人に話してしまいました。
 するとお店の人は「では3名様、こちらへどうぞ」と言いました。
そして隣の4人掛けテーブルに子ども用の椅子を置き、
私たちを笑顔で迎えてくださったのです。「本日はよく来て
くださいました。どうぞご家族で楽しんでいってください」

  
 その方はまるで我が子がその場にいるように、
私たちをもてなしてくださいました。

  
私は感激で胸がいっぱいになり、その場で涙があふれてしまいました。
 
おそらく主人も同じ気持ちだったと思います。
これで娘がいたらどんなに幸せだっただろう。
 お店の方々にもとても親切にしていただいて、かわいい
お子様ランチも食べられて、娘もさぞ喜んでいただろうと思います。
本当にありがとうございました。あのときのお礼を
どうしても言いたくて手紙を書きました。
 娘は天国にいってしまったけれど、これからも愛し続けて、
一生一緒に
生きていこうと思います。
また娘を連れて、そちらへ遊びに行きたいです。
(天国のお子様ランチより抜粋)

          「最後のパレード」新聞広告より転載。

ほんと、いい話ですね。東京ディズニーランドは行ったことがないんですが、
なぜみんなが憧れるかがわかるような気がします。





最後のパレード 「ディズニーランドで本当にあった心温まる話」

最後のパレード 「ディズニーランドで本当にあった心温まる話」

  • 作者: 中村克
  • 出版社/メーカー: サンクチュアリパプリッシング
  • 発売日: 2009/02/26
  • メディア: 単行本


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