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生きてるだけで、まるもうけ。 [思ったこと]

ジャクソン・ブラウンのコンサートに行くと、
いつも一人の友人のことを思い出します。
その彼とは、予備校で知り合いました。
当時の私は、アメリカのウェストコーストサウンドに
はまっていて、知識も相当なものだと自負していたのですが、
その彼はその上をいっていた。まだ見た事がなかった
ジャクソン・ブラウンやイーグルスのコンサートもすでに
体験していたのです。これはもうかなわないと思った私は、
音楽に関しては、彼を師と仰ぎ、レコードを借りたり、
新譜情報を教えてもらったり。すっかり意気投合して
予備校で一番仲のいい友だちになりました。
大学入学後もしばらくは交流があったんですが、お互い違う大学へ
通っていこともあり、だんだん疎遠になって、社会人になってからは
会うこともなくなってしまいました。

そんな彼と再会したのが、2003年、
ジャクソン・ブラウンのコンサート会場です。
会わなくなってからずいぶんたっていたので、最初わからなかったの
ですが、よく見ると彼にとってもよく似てた人物がいる。
声をかけるとやっぱり本人でした。
「やっぱりジャクソン、見に来てるんやなあ」と言うと
「あたりまえやん、いままで全部、見てるで」と彼。
お互い気づかなかったけど、実は何度も何度も同じコンサートを
見にきていたのでした。その日は、お互いの名刺を交換し、
「一度、飲みに行こう」と約束して別れました。
その後、何度か連絡しようとしたんですが、結局はしなかった。
またなんかのコンサートで出会うだろう、と思ったからです。
そして、ジャクソンブラウンのソロアコースティックコンサート。
せまい会場だし、二日間もある。どちらかで会えるだろうと
思っていたのですが、見つけることはできませんでした。
やっぱりそういうのでは会えない、今度こそ連絡しようと思っていた
ある日、喪中のハガキが届きました。それは彼のお母さんから
送られたもので、彼の死を伝えるものでした。
そのコンサートが行われていた時、彼はこの世にはいなかったんです。

あんなに好きだったジャクソンブラウン。そして日本では初となる
ソロコンサート。その後、ウエストコーストファンの夢のような出来事、
イーグルスの復活コンサートも日本で開催されましたが、
彼は見る事ができなかった。事故なのか、病気なのか、
彼がこの世を去った理由は知らないのですが、
ほんとうに無念だったと思います。
生きていると、これでもか、というぐらい
つらい事が重なる時があります。でも、何があっても
やっぱり生きていた方がいい。その先に待っているかもしれない
楽しい事、大好きな事が経験できなくなってしまいます。
「生きてるだけで、まるもうけ」。
明石家さんまさんが、この言葉を好きなようですが、
生きてりゃ楽しい事もある。
元気で生きているという
それだけで、幸せなんですよね。
ジャクソン・ブラウンに再会するたびに、昔の友人を思い出し、
そんな言葉がふと浮かんだりするのです。


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遠くの親類より近くの…だと思うのですが。 [思ったこと]

今の世の中、近所づきあいが希薄になっている、と言われていますが、
マンション住まいになると、ますますそうなるんじゃないでしょうか。
私も自宅はマンションですが、どういう人が住んでいるのか、そして、
お隣さんのことも、よく知りません。でも、顔だけはわかっているので、
近所であったり、エレベーターで一緒になったら、できるだけ会釈するように
しています。ご近所さんというのは、ほんとうは大切な間柄。
いざというときに、頼りになることがあるからです。

いまから数年前、まだ娘が生きていて、自宅で療養している時、お隣さんに
ピンチを救ってもらったことがあります。
それは、ある平日の午後、妻が洗濯物を干しにベランダへ出た時に起こりました。
妻は、そのとき、勢いよくドアを閉めてしまい、その反動で鍵がかかり
ベランダに閉じ込められてしまったのです。
家の中には、娘がひとりっきり。娘は心臓に障害があって、モニターで
心拍数とSPO2(酸素飽和度)を図ってる状態。その数値の変動によって、
酸素を与えなければならないし、場合によっては救急車を呼ばなければならない。
長時間ひとりにはできなかったのです。
妻は、あわててベランダから、外の人へと
呼びかけたのですが、誰も気づいてくれない。
そんな時、お隣さんが「どうしました?」と
ベランダ越しに声をかけてくれました。
事情を聞いたお隣さんは、下まで降りていって管理人さんに連絡。
管理人さんから仕事場に電話があって、私が急いでかけつけ鍵を開けました。
あのとき、お隣さんがいなかったら、または知らん顔されていたら、
とんでもないことになっていたかもしれません。

だから、近所づきあいを大切にしましょう、なんて言いたいところですが、
そう簡単なものじゃないですよね。なにかと物騒な世の中だから、
あまり人とはかかわらない、というのもひとつの防衛手段。
そう考える人もいるんじゃないかと思います。
私は、軽く会釈ぐらいするほうが、
お互い気持ちいいのでは?と思うのですが。
そうは思わない人もたくさんいるようで。難しいですね。



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大食い番組、やめます。 [思ったこと]

「大食い企画、扱いません」日テレ社長が方針。
そういう見出しを見つけて、やっと日テレも、こういう企画そのものを
見直すようになったのか、と思ったら、理由がまったく違っていました。
やらせがあったから、もうやめる。ということだそうです。

日本テレビの久保伸太郎社長は29日、「今後はニュースや報道番組の 企画コーナーで大食いを扱うことはやめる」と定例記者会見で述べた。 同局系の報道番組「NEWSリアルタイム」が今年1月23日に放送した 「大食い女王対決」企画で、女性タレントが食べた量を事実より多く伝え、 批判された問題を受けた発言。久保社長は、視聴率競争が背景にあった ことを認め、「もう一度(報道番組の)原点に立ち返りたい」と話した。 (2008年9月29日20時28分 読売新聞)

YOMIURI ON LINE

こういう「大食い企画」がいまだに、各局で放送されていますが、
個人的には、もうそろそろ終わりにしてもいいんじゃないかと思います。
もちろん、大食いする人物のファンもいるだろうし、
見ていて楽しいという人もいるでしょう。
でも、食糧難の国もあるんだし、
不快に感じる人も、それ以上にいるのではないでしょうか。
大食いタレントとという言葉も不思議です。
タレントとは、そもそも、才能、特技を表す言葉。
多く食べられる事は、才能なのでしょうか?


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チラシだって、遊び道具。 [思ったこと]

毎朝、新聞に折り込まれているたくさんのチラシ。
ある方のお子さんは、その中の不動産広告を見るのを
毎日の楽しみにしているそうです。
そこの子どもたちは、まだ学校へ行く前の幼い姉妹だそうですが、
まず、朝、一番に不動産のチラシを広げる。
そして間取り図を見ながら、「ここは私の部屋」
「ここにベッドを置くの」なんていいながら、
二人でいろんなことを想像しながら遊んでいるとか。
そこのご家族は、一軒家に住んでいて、
決して狭いという環境ではありません。
子どもたちは、自分の願望で、間取り図を見ているのではなく、
それがひとつの遊び、というわけです。
おとなは、こんなことしませんよね。
こういう家に住みたいな、と思って間取り図を
見る事はあっても、現実的でないことを思い浮かべて
楽しんだりはできない。

子どもというのは、身の回りにあるちょっとしたものを
遊び道具に変えてしまう能力を持っているんですよね。
ふりかえってみると、自分もそうだったような気がします。
今の世の中、子どもたちの玩具は、
揃いすぎるほど揃っていますが、そんなにたくさん
あたえなくても、たぶん大丈夫。
子どもたちはみんな、遊びを考えつく名人です。



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結婚、その次は出産、とは限りません。 [思ったこと]

「私は先を見通して〜」。先日の辞任会見で、福田首相は
そんなようなことを言っていたように思います。
政治家に必要なのは、先を読むチカラ、
さらに今という時代を読める能力が必要なようにも思います。
そして昨日、今の時代をまったく読めない
元政治家が暴言をはいたようです。
「3人以上子供を産まない女性は国家にとって必要な女性じゃない」。
ひどい発言ですね。少子化を憂いて、というのはわかりますが、
今を生きる女性の気持ちをまったく
わかっていない。あきれた話だと思います。

参照:ハマコー暴言に絶句。yahooニュース


これに少し関連する事ですが、
生活の中であたりまえのように交わされる
気になる「言葉」があります。
それは結婚した夫婦に向けられる
赤ちゃんの誕生を尋ねる、
あるいは催促するかのようなメッセージです。
たとえば、年賀状。結婚した夫婦宛だと
「赤ちゃん、楽しみにしてるよ」「今年こそ、ベビー、誕生かな?」
みたいなひと言を必ず付け加える人がいます。
同窓会などの久しぶりの再会、電話の会話などでも、
まるであいさつかのように、
「赤ちゃんの方は、どう? そろそろかな」なんて
言葉を口にする人が多いようです。
でも、世の中には、いろんな夫婦がいます。
子どもをつくらない夫婦、つくれない夫婦、
欲しいのに授からない夫婦、流産という悲しい出来事に
直面した人もいるはずです。
だから、立場によっては、そのひと言は、辛いひと言。
特に女性の場合、あせったり、責められてるような気分になったり、
悲しい事を思い出したり、とても傷つきます。
今の時代、結婚、その次は出産という図式は、
もう当てはまらないものじゃないでしょうか。

我が家の場合は、娘が妻のお腹の中にいるときに内臓に大きな障害が
あるのが見つかりました。そして無事に生まれてくるかどうか
わからない、なんて言われていました。だから、その間、
子どものことを聞かれるのが辛かった。心の整理がなかなかつかなかったんです。

赤ちゃんの誕生は、夫婦にとって、大きな喜び。
聞かなくても、そうなったら、必ず夫婦の方から報告があるはずです。
だから、「まだなの?赤ちゃん」なんて尋ねたりするのは
やめたほうがいいんじゃないかな、と思ったりもします。


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あるニュースを耳にして。 [思ったこと]

若者たちの刃物を使った事件が後を絶ちません。

きょうも女子中学生が刃物を使った殺人未遂容疑で

逮捕されたようです。こういう事件を聞くと、

少し前に朝日新聞の天声人語に書かれていた話を思い出します。

「刃物を使う授業は、手や心を育てる」「ありがたさや
 
怖さ、モノ作りの喜びを味わえば、刃物による罪を犯せない」という指摘です。

天声人語7月3日



大人、そして親は、危険を感じるものは、

見せない、持たせない、近づけない、それが一番だと

考えてしまう。でも、それは違うのかもしれませんね。

きちんと体験させて、正しい事を教えてあげる。

そういうことも必要なのかもしれません。



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お笑いで大阪が元気にならないだろうか? [思ったこと]

大阪に元気がなくなったのは、いつ頃からなんだろう?
と、ふと思うことがあります。新知事も大改革に向け
孤軍奮闘しているようですが、さてどうなることか。
いずれにしろ、市民は相当な痛みを共有することになりそうです。

少し前に、ある方から、大阪を元気にするイベントとか、企画が
ないだろうか?と聞かれたことがあります。
私は、そういう分野について、まったくの素人なんで、
いいアイデアが浮かばなかったんですが、その時に、
こんなことを考えました。

大阪は「笑いの街」。それを、もっともっと特化して、
笑いの聖地にすればいいのではないか。
笑いのことは、大阪へ。
そうなって、いろんな街の人に、笑いに来て欲しい。
街に笑いがあふれるようになると、
街そのものが元気になる。
そうなれば、ひったくりNO1、こわい街というイメージも
払拭されて、みんなが来てくれるようになる。
そういうイベントをつくれないだろうか。

例えば、「お笑い甲子園」。

お笑いを目指す、またはお笑いが好きな
全国の若者を競わす大会を開催。その決勝を大阪で行う。
これを地道に繰り返す事により、笑いの聖地をつくる。
例えば、道頓堀、大阪ドーム、大阪城ホールなど。
野球の甲子園に変わる笑いの甲子園をつくる。

例えば、和製チャップリン選手権。

M1グランプリなどお笑い日本一を決めるイベントは
いろいろありますが、疑問に思うこともあります。
数人の審査員で決めて、ほんとうのお笑いNO1を
決められるのだろうか?
それに、すべての大会が「若者に受ける」を基準に
審査されているような気がするのです。
世代によって、受け入れられる笑いは違うはず。
だから、お年寄り、中年、若者、子供たち、プロの芸人と
すべての層で審査して、お笑いNO1を決めて欲しい。
一次予選、高齢者施設、二次予選、幼稚園、みたいな感じで。
いろんな層の人、時代を越えて愛される
コメディアン、日本のチャップリンを選ぶ大会を
つくってみてはどうか。

こういうのは現実味がないんでしょうが、
「大阪を元気に」、そのキーワードのひとつが
お笑いのような気もするのです。

吉本が、新たに「お笑い日本一」を決めるイベントを
つくったようですが、決勝は東京で開催。
なんかさみしい気がしました。
YOMIULI ON LINE


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世界一のブログ、検証。 [思ったこと]

PVの数でギネスに載った、上地さんのブログのことを
書きましたが、その人気の秘密はなんだろう?
と、今日ふたたびブログをのぞいてみました。

人気の理由の一番は言うまでもなく、上地さん自身が
人気タレントだということ。
しかし、他にも、なるほどな、と関心することが
たくさんありました。

書いてる内容は、ふつうの事。タレントとしての
日常を綴っているだけです。でも、この人のブログには
人をひきつける魅力がたくさんあるような気がします。

自分自身も読者も元気になれるようなブログにしたい、
そんな思いで続けられているようですが、
上地さんのブログには前向きな記述が多い、
ふつうグチってしまうとこを「がんばります」「がんばってます」と
書く。そして「お互いがんばろう」と励ましあったりする。

文章は、基本的に「ですます」調で、
上から目線では決してない。読者と同じ目線で、
時には「あなた」、時には「みんな」と、
読んでくれる人に呼びかけたりする。
そして、読者をとても大切にしている。
「読んでくれてありがとう」
「応援してくれてありがとう」と感謝の気持ちを忘れない。
時には、「あなたが生きててくれてありがとう」と
メッセージを贈る。そんなところが人気の秘密なんでしょうね。

そしてあとひとつ。この人のブログは
読者を限定していない。業界用語、流行語、新語などを
ほとんど使わず、誰もがわかる言葉を使って書いている。
ファンだけが読んでくれればいい、わかる人だけがわかればいい。
そういう書き方じゃなく、みんなに
届けようと書いている。それを強く感じました。

上地さんのブログに、こんな一行がありました。
本当にこんなバカが書いた言葉を小学生からじーちゃんばーちゃんまで。

上地雄輔さんオフィシャルブログ

「おバカ」キャラで人気の人ですが、
人間としては決して「おバカ」じゃないんですよね。



タグ:ブログ
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環境で文章は変わるのか? [思ったこと]

たとえば、手書きと、ワープロ入力。
パソコンと、ケータイ。
やかましい場所と、静かな場所。
ひとりの場所と、たくさん人がいる場所。
都会と、田舎。
朝と、夜。
しらふの時と、酔ってる時。
そのような違いで書く文書に変化があるのだろうか?
文章を書く事を仕事にしている人間にとっては
たいへん気になることのひとつです。

自分はフリーランスだから、ひとり静かな環境で
書く事ができる。時間も選べるし、酒を飲む飲まないも自由。
とても恵まれているのかもしれません。
プロダクションで働いている時は、
話し声が気になるし、
上司に呼ばれたり、部下の
コピーをチェックしたり、雑用が多くてなかなか
書く事に専念できなかった。
慣れたら、どんな環境でも書けるものなんですが、
会社員という立場は、書く作業に関してはつらい環境ですよね。

作家の綿矢りささんは、現在、東京と、実家のある京都での
生活が半分半分だそうで、その両方で文章を書いているようです。
でも、京都で書いてるときの方が、スムーズで、
書き直しが少ないんだとか。慣れ親しんだ京都にいるという
安心感がそうさせるのでしょうか。

環境というものは、文章になんらかの影響を与えるんでしょうね。
そういう研究をされている人は、いるんでしょうか?


タグ:言葉
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世界一のブログ。 [思ったこと]

今朝の新聞に、杉山登志雄さんの話がのっていました。杉山さんは、
広告マンの大先輩。テレビ草創期から
テレビCMの製作をてがけられた天才CMディレクターです。
とてもまじめで、表現に対するこだわりが
人一倍強かった方なのでしょう。
「ハッピーでないのにハッピーな世界など描けません。」
そんな遺書を残して37才の若さでこの世を去りました。

表現ということでは、文章も同じですね。
不思議なもので、隠していても、
その人の心情が伝わってくる。
悲しみを抱えている人の文は、どことなく
さみしそう。無理して書かれている文も、
書くのが辛そうだなと感じます。
人をハッピーにさせるのは、
ハッピーな気分で書かれた文章なのかもしれませんね。

一日のアクセス数で
世界一に認定された上地雄輔さんのブログ。
上地さんは、自分のブログについて、
インタビューでこんなことを語っています。
「ブログは、人を元気にするもの。
 そして自分も元気になれるもの。」
人を思いやる、そして、肩の力を抜いて、
書く事を楽しむ。
楽しんで書く事こそ、ブログを書くときの
基本かもしれませんね。

ギネス認定の知らせを受けて
上地さんは、こんな日記を書いています。

小学校から怒られっぱなしのバカの 文章が世界一になった。 プロ野球選手になれなかった泥んこ少年の、 キャッチボールが世界に認められた。 お前さんとのやりとりが。

絶対あなたもできます。 だってこんなバカがまた一つできたんだから。

引用 上地雄輔オフィシャルブログ







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